サイオステクノロジー、社内ナレッジ活用AIチャットボットを最短2営業日で導入するサービスを提供開始

2025年4月17日、サイオステクノロジー株式会社が、社内ナレッジを活用したAIチャットボットの導入と、その利用に必要なトレーニングをセットにした「社内ナレッジ活用AIチャット導入サービス」を5月1日から提供開始すると発表した。
導入までの最短期間は2営業日とされ、情報資産を最大限に活かした業務効率化が可能になるとして注目を集めている。
検索拡張生成技術を活用 迅速かつ柔軟なチャットボット導入を実現
「社内ナレッジ活用AIチャット導入サービス」は、社内に蓄積されたナレッジを基盤とし、RAG(検索拡張生成 ※)という技術を用いて適切な回答を生成する構造となっている。
2025年5月1日より提供開始される予定であり、導入に必要な手順を簡素化することで、最短2営業日という短期間での導入を実現した。
企業はWebブラウザ上からWord、Excel、PowerPoint、PDF、テキストといった主要な形式のファイルを登録でき、Microsoft SharePointとの連携にも対応している。
これにより、既存のドキュメント資産を無駄にすることなくAI活用へとつなげられる設計だ。
さらに、ユーザーグループごとにアクセス制御を行える機能を備えており、機密性の高い情報の取り扱いにも柔軟に対応できる。
標準機能としては、ファイルの要約や翻訳など、社内ナレッジに依存しないタスクも可能。
加えて、あらかじめ設計されたプロンプトテンプレート機能により、専門知識を持たない利用者でも高精度な応答が得られる点が特徴である。
スマートフォンからのアクセスにも対応しており、在宅勤務や外出先での業務にも適した仕様だ。
※RAG(検索拡張生成):あらかじめ検索した情報をもとに生成AIが回答を作成する技術であり、信頼性の高い応答が得られる手法として注目されている。
導入障壁を下げる価格設計と、今後の進化が期待される運用構想
初期費用は260万円から、月額利用料は同社のクラウド環境を使用した場合に10万円からとなっており、運用保守費用は要見積もりの形で企業のニーズに応じた対応が可能とされている。
費用対効果の高さから、中小規模の企業にとっても導入しやすい水準に収まっている。
今後は、回答精度のさらなる向上、外部サービスとの連携拡張、そしてキャッシュ機能による応答速度の改善が予定されている。
ユーザー体験の質を高めつつ、運用コストの削減も視野に入れている。
市場全体で見れば、競合製品は多数存在するが、導入スピードと自社資産との高い親和性を両立する点において、本サービスは明確な差別化を図っていると言える。
業務効率化を狙う企業にとって、内製ナレッジの活用とAIの統合という2つのテーマを一挙に解決するソリューションとして、導入メリットは大きいと考えられる。