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    VisaがUSDG参加へ ステーブルコイン決済の拡大

    2025年4月14日、米Visaがステーブルコイン・コンソーシアム「USDG(グローバル・ドル・ネットワーク)」に参加予定であることが関係者により明らかにされた。Paxosが主導するこの取り組みにおいて、Visaは初めて参加する伝統的な金融機関となる。

    目次

    Visaの戦略的転換 伝統金融とステーブルコインの接続点

    暗号資産業界が成熟に向かう中で、ステーブルコイン(※1)を取り巻く新たな市場構造が形成されつつある。従来より暗号資産との関係構築を模索してきたVisaだが、今回はより深い関与を示すものだ。これにより、Web3と伝統的金融の橋渡し役を担う可能性が浮上する。

    USDGは、従来の発行者一社による利回りの独占とは異なり、ネットワークに流動性や接続性を提供した企業に利回りを分配するという新モデルを採用している。これは、利便性だけでなく、ネットワーク効果を重視する企業にとって非常に魅力的な仕組みだ。

    現在、このコンソーシアムにはRobinhoodやKraken、Galaxy Digitalなどの著名なWeb3企業が参加しており、多様なユースケースの創出が見込まれている。Visaのような伝統的金融機関の参入は、規制整備に一定の影響を与えるだけでなく、ステーブルコインがWeb3の枠を超え、決済インフラの一部として認識され始めた象徴とも言える。

    さらに、Visaは2024年にサム・アルトマン氏が率いるWorld Networkとの連携でも注目を集めており、今後もWeb3領域での積極的な提携が続くと見られる。

    金融の地殻変動 新たな利回り分配と業界再編の行方

    現在のステーブルコイン市場では、Tether(USDT)とUSD Coin(USDC)が圧倒的なシェアを握っているが、USDGの登場によって市場構造が変化し始めている。

    特に注目すべきは、利回り分配の設計だ。
    これまでの中央集権的なモデルではなく、ネットワークの成長に貢献する企業がリターンを得られる構造は、業界のエコシステムそのものを活性化させる可能性がある。

    Visaの参加は、今後さらに多くの伝統金融機関の参入を呼び込む触媒となるかもしれない。
    既にMastercardは非カストディアルウォレット(※2)であるMetaMaskとの提携を進めており、大手決済企業が暗号資産分野に本格的に進出しつつある。
    これらの動きは、中央銀行デジタル通貨(CBDC)や新興金融プロトコルとの連携を見据えた布石でもあると考えられる。

    今後は、ステーブルコインが「投機」から「金融インフラ」へと位置づけを変えていく可能性がある。こうした中で、Visaのようなプレイヤーが積極的に関与することで、ユーザーの信頼性向上や実需の拡大にもつながっていくだろう。市場の成熟とともに、従来の境界線が曖昧になる時代が本格的に到来しようとしているのではないだろうか。

    ※1 ステーブルコイン:米ドルなどの法定通貨に価値を連動させた暗号資産。価格変動が小さいことから、決済手段や資産保全手段として注目されている。

    ※2 非カストディアルウォレット:ユーザーが自ら秘密鍵を管理するウォレット。第三者による資産の預かりを介さないため、自己管理の自由度とリスクを併せ持つ。

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