AIの社会実装、日本はなぜ遅れる 原因は“下請けへの伝言ゲーム”か PKSHA代表が解説

PKSHA Technologyの代表である上野山勝也 氏は、2025年2月25日に行われた講演会で、日本でAIの社会実装が遅れている原因として、「下請け構造」による情報伝達の非効率性を指摘した。
上野山氏によれば、日本の多くの企業はピラミッド型の階層構造を持ち、上層部から下層部への情報伝達が「伝言ゲーム」のようになり、正確な情報共有が難しくなるという。この結果、現場での迅速な意思決定や革新的な取り組みが阻害され、AIの導入や活用が遅れる要因となっている。
PKSHA Technologyについて
PKSHA Technology(パークシャテクノロジー)は、日本発のAI企業であり、自然言語処理や機械学習を活用したソリューションを提供している。企業向けにカスタマーサポートの自動化、異常検知、予測分析などのAI技術を展開し、製造業や金融業など幅広い分野で導入が進められている。特に、日本企業の「現場力」とAIを組み合わせた業務効率化やDX(デジタルトランスフォーメーション)支援に強みを持つ。
今後もAIの社会実装を推進し、企業の競争力向上に貢献することが期待されている。
要因に対する取組み
PKSHA Technologyでは、SaaSビジネスによくあるライセンス型のビジネスモデルに切り替えることで対応している。
具体的には「早くローンチすると売り上げが上がる」「関わる人数を絞ることで効率が上がる」という仕組みを構築し、顧客の成功と自社の成長方向性を同化することで、インセンティブを得られる構造を採用しているという。
このようなセミカスタマイズモデルであれば、多層伝言ゲーム型とも、パッケージ型のSaaSモデルとも違う、すぐに使えて作りこみも可能なビジネスモデルを実現できる。
PlusWeb3担当マーケターの所感
日本企業がAIの社会実装を進める上で、組織構造や文化の変革は避けて通れない課題であると感じる。特に、情報伝達の効率化やリスクを恐れない姿勢は、マーケティング戦略の立案や実行にも直結する要素である。
これらの改革を推進することで、AIを活用した新たなマーケティング手法の開発や、顧客との関係構築がより効果的に行えると考える。
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