※UU数が増加した記事作成のケーススタディ(第2弾SEO編)

はじめに
前回の記事では当サイトのUU数増加の全体像についてお伝えしましたが、今回は特にSEO対策にフォーカスし、どのような施策を行い、どのような結果が得られたのかを詳細に解説します。わずか数ヶ月で検索エンジン経由の流入を2倍、月間UU数を2.5倍に増やした実践的な施策とその効果を公開します。
前回の記事はこちら(※本邦初公開!※UU数が増加した記事作成のケーススタディ)。
未読の方は、ぜひ併せて読んでみてください。
SEO施策による流入変化の全体像
施策前と施策後の比較
まず、当メディアで実施したSEO施策の全体像と、それによる効果を見ていきましょう。
主に実施した施策は以下の2点です
- 記事コンテンツの充実
- 記事の投稿数の増加
一見シンプルな施策ですが、これらを戦略的に実行することで、検索エンジン経由の流入は約2倍となり、月間UU数は2.5倍を突破する結果となりました。
以下の表は、2024年10月から2025年3月までの変化を示しています。(10月の数値を1.0として算出)
月別 | クリック数 | 表示回数 |
24年10月 | 1.00 | 1.00 |
24年11月 | 0.69 | 1.29 |
24年12月 | 1.31 | 1.53 |
25年1月 | 2.46 | 2.47 |
25年2月 | 3.38 | 3.47 |
25年3月 | 1.77 | 1.94 |
※25年3月は3/1~3/7の数値
検索キーワードから見る具体的な変化
キーワードの質的変化
施策前は「デジタル住民票」や「アクシーインフィニティ」などの単体キーワードでの検索流入が中心で、平均掲載順位も32位前後にとどまっていました。
施策後は「deepseek 危険性」のような複合キーワード(掛け合わせキーワード)で上位表示されるようになりました。興味深いことに、平均掲載順位は36位と若干下がったものの、より多様なキーワードでの流入が増えたことで、全体の流入量は大幅に増加しました。
キーワード数と多様性の変化
SEO対策の効果は、流入キーワードの多様化にも表れています
- 流入キーワード数:12月の3,841から1月には10,709へと約2.8倍に増加
- 検索結果のCTR(クリック率):1.52%から1.71%へと向上
これは、より多くのキーワードでより高い確率でクリックされるようになったことを示しています。
記事コンテンツ戦略の転換
従来の記事構成と問題点
施策前は、長期間にわたって同じ記事がUU数の上位を占める状態が続いていました。これは、ある程度の安定性を示す一方で、新規ユーザーの獲得には限界がありました。
新たな記事戦略とその効果
SEO対策として、以下の方針でニュース記事の追加を積極的に行いました
- AI、Web3に特化した最新のトレンドニュースの提供
- ユーザーのニーズに合致したタイムリーな情報の発信
- 1分程度で読める簡潔な内容設計
この戦略転換により、週次でUU数の上位を占める記事が大きく入れ替わるようになり、サイト全体の活性化につながりました。ユーザーが常に新しい情報を求めて訪問するサイクルが生まれたのです。
指名系キーワードの強化
ブランド認知度の向上
SEO施策の効果として特筆すべき点は、指名検索の増加です。
「plus web3」などの指名系キーワードでの検索流入が最大で3倍に増加しました。
これは単なるSEO効果だけでなく、メディアとしてのブランド力が向上したことを示す重要な指標です。ユーザーが特定の情報を求める際に、直接メディア名を検索するようになったということは、信頼性の獲得に成功したと言えるでしょう。
成功のためのSEO戦略ポイント
私たちの経験から得られた、Web3/AI分野のメディアサイトにおけるSEO成功のポイントを以下にまとめます。
1. ニッチなキーワードの発掘と最適化
- 競合が少なく、検索意図が明確な複合キーワードを狙う
- 「deepseek 危険性」のように、具体的な疑問や懸念に応える内容を提供
2. コンテンツの鮮度と専門性の両立
- ターゲティングされた、最新ニュースを速報性高く提供し、専門的な解説を加える
- 1記事あたりの情報量よりも、更新頻度と専門性のバランスを重視
3. ユーザー体験を意識した記事設計
- 1分程度で読める簡潔な記事構成⇒エンゲージメント向上
- 見出しと箇条書きを効果的に使用し、スキャンしやすい記事を心がける
4. メディアブランディングの強化
- 一貫したテーマと質の高い情報提供で信頼性を構築
- SNSでの発信と連携させ、指名検索の増加を促進
まとめ:今後のSEO戦略の展望
今回のSEO施策により、当メディアのUU数は大幅に増加しました。検索キーワードの最適化、記事内容の充実、指名系キーワードの強化を通じて、Web3分野におけるメディアの競争力を高めることができました。
今後も、以下の点に注力していきます。
- より細分化されたニッチキーワードでの上位表示を目指す
- 短い記事が多数あることで、簡単に読めることが、最終的にはユーザー滞在時間を延ばすコンテンツ設計の強化(エンゲージメントも向上)
- SEOだけでなくソーシャルメディアでの露出による相乗効果の創出
SEOは一度の施策で完結するものではなく、継続的な改善と最新トレンドへの対応が求められます。この記事が皆さんのWebメディア運営の参考になれば幸いです。
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