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    イーロン・マスク氏のxAI、最新モデル「Grok 3」向けAPIを発表 システム開発市場に本格参入

    米国のAI企業xAIは2025年4月9日(現地時間)、最新生成AI「Grok 3」および軽量版「Grok 3 Mini」のAPIを正式にリリースした。これにより開発者は、Grokの高性能な推論能力をアプリやサービスへ統合できるようになる。
    Grokはマスク氏が運営するSNS「X」にも組み込まれており、影響力が増している。

    目次

    高精度と高速処理を両立したGrok 3

    xAIが提供するGrok 3は、画像解析と質問応答機能を組み合わせた生成AIであり、SNSのXと結びついて、影響力を増しつつある。

    今回リリースされたAPIは、Grok 3とその軽量版Grok 3 Miniの2種類のモデルに対応しており、いずれも推論機能を提供する。

    価格は用途に応じて設定されており、標準モデルでは入力100万トークンあたり3ドル、出力で15ドルとなっている。
    Grok 3 Miniはこれよりも大幅に安く、同じく100万トークン単位で入力0.30ドル、出力0.50ドルに設定されている。

    標準版APIの価格設定は安いものとは言えない。OpenAIのGPT-4oやGoogleのGemini 2.5 Proは、100万トークンあたり出力が10ドルとなっており、Grok 3よりも安価だ。
    Anthropicの「Claude 3.7 Sonnet」とは同等の価格帯に収まっている。

    一方で、Grok 3のAPIには制約もある。
    特に注目されたのは、最大トークン数が131,072トークン(およそ97,500語)であった点だ。
    xAIはかつて100万トークンまでの対応を示唆していたため、ユーザーの一部からは失望の声が上がっている。
    この点は、長文処理や複雑な文脈を扱う用途での採用に影響を与えかねない。

    期待と懸念の狭間に揺れるGrok 3

    Grok 3のAPI公開は、開発者に向けた門戸を広げる重要な一歩と受け止められている。
    xAIにとって、マスク氏のSNS「X」との連携以外にも、第三者サービスに対する供給網を持つことは、ビジネス面での多角化に寄与する。
    特に画像認識やインタラクティブな質問応答の領域では、Grokは競争力のある選択肢となりうる。

    しかし、Grokシリーズは過去、政治的発言への応答に偏りがあると批判されてきた経緯がある。
    マスク氏自身は中立性の重要性を繰り返し表明しているが、その実現には課題が残る。
    現在も、政治的・社会的な質問への応答には注意が必要とされており、信頼性や透明性の面で、ユーザーや専門家の間に慎重な見方がある。

    Grok 3が市場で成功するかどうかは、価格設定や技術力だけでなく、xAIが掲げる「開かれたAI」の理念が実際にどう運用されるかにかかっている。
    今後の更新でコンテキスト処理能力が拡張され、より多様な意見に対してバランスの取れた対応が可能となれば、競合との差別化が進むだろう。
    開発者と一般ユーザーの両方にとって、その変化は注視すべきポイントとなる。

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