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    生成AIの普及でCO2排出増加懸念 新評価軸「スコープ4」が注目

    生成AIの普及に伴い、その利用が環境に与える影響、特にCO2排出量の増加が懸念されている。一方で、AI技術の活用によって削減可能なCO2排出量に着目した新たな評価軸「スコープ4」が注目を集めている。

    目次

    生成AIの環境負荷とCO2排出増加

    生成AIは、大規模なデータ学習や推論処理に多大な電力を消費する。

    特に、その電力が化石燃料に依存している場合は、CO2排出量の増加につながる。

    たとえば、米Googleは2024年7月の年次環境報告書で、CO2排出量が2019年比で約50%増加したと報告している。

    同様に、米Microsoftも2024年5月の環境サステナビリティレポートで、CO2排出量が2020年から約30%増加したと明かしている。

    これらの増加の背景には、生成AIの需要拡大やデータセンターの建設がある。データセンターの建設や運用には大量の電力が必要であり、その結果として、CO2排出量の増加が懸念されている。

    新たな評価軸「スコープ4」とは

    従来、温室効果ガス(GHG)排出量の評価は、直接排出(スコープ1)、間接排出(スコープ2)、およびその他の間接排出(スコープ3)に分類されていた。しかし、これらの評価軸では、製品やサービスの使用によって削減される排出量、つまり「削減貢献量」を十分に評価できない場合がある。

    そこで注目されているのが「スコープ4」である。スコープ4は、製品やサービスの使用によって削減される潜在的なCO2排出量を指し、企業の環境貢献度をより正確に評価するための新たな指標として期待されている。

    たとえば、電気自動車(EV)の製造・販売企業を考えた場合、EVの生産過程でCO2排出量が増加したとしても、ユーザーがガソリン車の代わりにEVを利用することで、将来的に社会全体のCO2排出量削減に寄与する可能性が高い。

    しかし、現行のGHGプロトコルでは、こうした将来的な削減効果は評価の対象外となっている。スコープ4の導入により、企業の製品やサービスがもたらす環境貢献を適切に評価できると期待されている。

    スコープ4導入の課題

    スコープ4の概念は、企業の環境貢献度をより包括的に評価するためのものであるが、その導入には課題も存在する。たとえば、製造者と消費者の間での排出削減効果の二重計上の問題や、ベースライン(旧製品)との比較の難しさなどがあげられる。

    そのため、スコープ4の評価手法の確立には慎重な検討が必要である。AI技術の進化と普及に伴い、その環境負荷を正確に評価し、持続可能な開発を推進するための枠組み作りが求められている。

    スコープ4の概念は、その一環として注目されているが、実際の運用にあたっては、多くの課題を克服する必要がありそうだ。

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