AIdeaLab、日本初の日本語動画生成AI基盤モデル「AIdeaLab VideoJP」を商用利用可能で無償公開
株式会社AIdeaLabは2025年1月15日、日本語と英語の文章を直接入力して動画を生成できるAI基盤モデル「AIdeaLab VideoJP」を開発し、商用利用可能な形で無償公開した。 これは国内企業として初の試みであり、生成AI分野における重要な進展である。
AIdeaLab VideoJPとは
AIdeaLab VideoJPは、ユーザーが日本語または英語で入力したテキストを基に、対応する動画を生成する能力を持つ。特に日本語入力においては、ニュアンスを正確に反映した動画生成が可能であり、クリエイターにとって使い勝手の良いツールとなっている。たとえば、「チューリップや菜の花、色とりどりの花が果てしなく続く畑を埋め尽くし、まるでパッチワークのようにカラフルに彩る。朝の柔らかな光が花びらを透かし、淡いグラデーションが映える。」といった詳細な日本語プロンプトにも対応し、イメージ通りの動画を生成できる。
このモデルの開発にあたり、AIdeaLabは著作権やライセンスに配慮し、改変や商用利用が許可された動画のみを学習データとして使用した。具体的には、CC-BY-4.0やCC-0といったライセンスの動画を活用し、学習データの透明性を確保している。また、モデル自体のライセンスにはApache License 2.0を採用し、利用者が安心して商用利用できる環境を整えている。
技術的な面では、最先端のアルゴリズムであるRectified Flow Transformerを採用し、推論速度の高速化を実現している。これにより、VRAM 14GB以上のGPUを搭載した一般的な家庭用PCでもスムーズに動作し、幅広いユーザーが利用可能である。さらに、このモデルは経済産業省とNEDOが実施する「GENIAC（Generative AI Accelerator Challenge）」の成果を基に開発されており、国内の生成AI開発力強化の一環として位置づけられている。
PlusWeb3担当マーケターの視点
今回の公開は、動画コンテンツ制作のハードルを大幅に下げるため、動画マーケティング分野に革新をもたらす可能性が高い。
特に、日本語での直接入力に対応した動画生成AIは、国内市場におけるコンテンツ制作の効率化と多様化を促進するだろう。
また、商用利用が無償で可能な点は、中小企業やスタートアップにとっても大きな利点であり、マーケティング戦略の幅を広げるツールとして活用が期待される。
ここ数年、国内でのショート動画の広告が伸びている点を更に加速させる可能性が高いと考えている。
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