【AI】スタートアップ資金調達リサーチ【Week : 12/23-1/5】

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新年が始まり、さっそく様々な分野で活躍するスタートアップ企業が資金調達を発表しています。

年度末から年初までの期間は、特にAI関連の調達例が目立ちました。そこでこの記事では、12月23日から1月5日の間にリリースされたスタートアップの資金調達ニュースのうち、AI関連事業のものをまとめています。

さらに、事業内容、調達金額、今後の展望についても詳しく解説します。

目次

AIを利用したがん検査を推進するCraif、10億円の資金調達を実施

事業内容: がん領域を中心とした疾患の早期発見や個別化医療の実現に向けた次世代検査の研究・開発

調達金額: 10億円

引受先: X&KSK

今後の展望: 日本国内での事業拡大と、米国での研究開発強化

Craifは、疾患の早期発見と治療の最適化に取り組む、名古屋大学発の医療系スタートアップです。2024年のノーベル賞の生理学・医学賞の受賞根拠になった「マイクロRNA」を専門としており、尿中のマイクロRNAをAIで解析し、がんを発見したりがんリスクを計算する技術「マイシグナル」を提供しています。主力となる「マイシグナル・スキャン」は、わずかな尿から、高精度かつ早期のがん発見ができるサービスで、700軒以上の医療機関に導入された実績があります。

「マイシグナル」の背景技術である「Nano IP」はCraifのコア技術であり、マイクロRNAをはじめとした様々なバイオマーカーの網羅的な検査を行い、データをAIによって解析して、データベースに集約することを可能にします。「Nano IP」のさらなる利活用によって、がん検診にとどまらず、薬効予測や患者層別化などの臨床検査や、疾患のメカニズム解析などに応用の幅を広げていくことを目指しています。

完全自動運転の開発に取り組むチューリング、10億円の資金調達を実施

事業内容: 完全自動運転システムの開発

調達金額: 10.2億円

引受先: JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、JR西日本イノベーションズ、NCBベンチャーキャピタル、みずほ銀行

今後の展望: 2025年に人間の介入なしで都内を30分間走行できる自動運転システムを開発するプロジェクト「Tokyo30」の実行

チューリングは、自動車などのモビリティにおける、「完全自動運転」の実現を目指す、テック系スタートアップです。チューリングが目指す自動運転の特徴は、AIモデルをフル活用し、カメラからの映像データから運転の判断を行うという点。一般的な自動運転技術は、多様なセンサーや高精度地図などの情報を統合した複雑なシステムであり、全体最適化が難しいことが欠点でしたが、チューリングの目指すEnd-to-End(E2E)の自動運転は、映像から直接AIが判断を下すため、よりシンプルな構成にできます。

チューリングは、自動運転を実現するため、マルチモーダル生成AI「Heron」、生成世界モデル「Terra」、自動運転向けVLAモデルデータセット「CoVLA Dataset」などの生成AIモデルを開発しています。E2Eの自動運転を実現するためには、映像から社会的な文脈を踏まえた判断を下す必要があるため、大量のデータを学習し、パターンを基に新しいデータを作り出せる生成AIが重要な役割を果たしています。それら技術の有効性を示すために、2025年に東京エリアで30分間の完全自動運転を行う「Tokyo 30」が計画されており、今年末までに実行される予定です。

AIツール特化型のeラーニングサービスを推進するAROUSAL Tech、2億円の資金調達を実施

事業内容: AIリスキリング事業、AIコンサルティング事業

調達金額: 2億円

引受先: Vision Platform、識学、りそな銀行

今後の展望:サービス認知やプロダクト強化、eラーニングコンテンツ開発のための採用

AROUSAL Techは、AIに関する事業、特にリスキリングやコンサルティングを専門とするスタートアップです。渋谷にAIとセキュリティの学習施設、「SEC-AI」を設立し、生成AIの使用を学ぶAI教育と、情報セキュリティの専門知識を高めるサイバーセキュリティ教育を提供しています。国の人材開発支援助成金や東京都のDXリスキリング助成金を受けており、総計で10,000を超える人に研修を行ってきました。

AIコンサルティング事業では、DX/AX推進に関する戦略・立案を提唱する経営並走AIコンサルタントサービスや、AI-OJTサービスを提供。リスキリング事業とともに、多角的にAI利用の拡大を推進しています。また、職種別、難易度別にAIに関する記事をまとめたメディア、「WA2」の立ち上げを開始。2025年以内に、eラーニング機能を「WEA2」に搭載することで、AIリスキリングをさらに普及させていくことを目指しています。

おしゃべりAI「Cotomo」を開発するStarley、2億円の資金調達を実施

事業内容: AI関連プロダクトの企画・開発

調達金額: 2億円

引受先: X&KSK、TBSイノベーション・パートナーズ3号投資事業組合、W fundなど

今後の展望: AI技術開発、マーケティング投資、採用・組織体制の強化

Starleyは、ユーザーとの会話を通じて成長する音声会話型AI「Cotomo」を提供するスタートアップです。「Cotomo」は、スマートフォン向けのアプリとして提供されている日常会話に特化した音声会話チャットAIで、雑談や相談などを、音声会話の形で楽しむことができます。会話の内容を記憶し、カスタマイズも可能など、パーソナライズ機能が豊富で、個人個人で異なった体験が可能です。特定のタレントやキャラクターの個性を反映した「キャラCotomo」も展開し、新たなエンターテイメント体験の可能性を追求しています。

また、Starleyは、高齢の家族がいる家庭向けに、「茶の間Cotomo」も提供しています。こちらは離れた家族を見守るためのサービスで、決まった時間にAIから電話がかかり、会話内容から話し手の気分や状況がわかるレポートが送信されるほか、安否確認も行うことができます。この技術に関しては特許を出願中で、高齢者の脳の健康維持や家族間コミュニケーションのサポートを推進していく予定です。

まとめ

12月23日から1月5日の資金調達例をまとめました。

AI関連事業は多岐に渡る展開を見せています。AIを利用して、生体情報の分析や自動運転などのテクノロジーを実現させる動きは大きな注目を集め、チューリングやCraifは大きな資金調達に成功しています。AI活用の教育や、エンターテイメントといった分野も成長しており、AIがさまざまな領域に浸透しつつあることが伺えます。

「Plus Web3」では、今後も資金調達例を紹介してまいります。

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