美容師向けのシェアサロンが52億円の大型調達 スタートアップ資金調達リサーチ【Week : 2/9-2/14】

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2月も中旬に入り、引き続き様々な分野で活躍するスタートアップ企業が資金調達を発表しました。この記事では、2月9日から2月14日の間にリリースされた、スタートアップの資金調達ニュースをまとめています。さらに、事業内容、調達金額、今後の展望についても詳しく解説します。

目次

美容師を支援するサロウィン、52億円の資金調達を実施

事業内容: シェアサロン「SALOWIN」およびサロン開業支援サービスの開発・運営

調達金額: 52億円

引受先: Eight Roads Ventures Japan、HIRAC FUND、みずほキャピタル、住商ベンチャー・パートナーズ、コロプラネクスト、SMBCベンチャーキャピタル、ごうぎんキャピタル、三菱UFJキャピタル、他

今後の展望: 出店拡大、新規事業開発、事業拡大に伴う採用

サロウィンは、「美の多様性を支える仕組みの創造」をミッションに掲げ、美容師の所得向上と労働環境改善を目指すスタートアップです。主力サービスのシェアサロン「SALOWIN」はフリーランス美容師向けのサービスで、高い還元率と多彩なプラン、本部のサポートやキャリア支援などサービス・設備から人気を博しています。ほかにも小規模美容室向けの出店サービス「me by ,, 」などを展開し、2019年のシェアサロンオープン以来、サービス全体の利用は全国150店舗、利用美容師数1,500名を超えています。

同社は今後、シェアサロンやサロン開業支援を基盤としながら、Finance領域やHR領域など周辺領域への進出も計画しています。「場所」「人」「情報」を統合する美容業界の成長プラットフォームの構築を目指し、美容師や美容室経営者の持続的な成長を支援していく方針です。

IoT技術と生成AIを組み合わせたソリューションを提供するMODE、約8億円の資金調達を実施

事業内容: IoT技術と生成AIを組み合わせた現場DXソリューションの開発・提供

調達金額: 8億円

引受先: KDDI Open Innovation Fund、キヤノンマーケティングジャパン、KIRIN HEALTH INNOVATION FUND、セーフィーベンチャーズ

今後の展望: AI技術の進化および融合技術の推進、米国市場への展開強化

MODEはIoT技術に生成AIを組み合わせることで、現場業務の効率化を支援するスタートアップです。これまで、現場データを分析するための、センサー・デバイスをIoT化するプラットフォーム「BizStack」、およびAIアシスタントの「BizStack Assistant」を提供。現場のリアルタイムデータを可視化するだけでなく、データの利活用を推進し、現場の効率化に貢献してきました。

今後は、センサーデータと映像データを組み合わせた包括的な現場把握システムの開発や、AIエージェントによる業務自動化などを行う方針です。MODEは、「人間とAIが協働する次世代の現場環境の実現」をビジョンとして掲げており、今後も人材不足などの課題解決を推進していくことを目指しています。

株式投資型クラウドファンディングサービスを提供するイークラウド、5.7億円の資金調達を調達

事業内容: 株式投資型クラウドファンディングサービスの提供

調達金額: 5.7億円

引受先: 個人投資家グループ、W fund、他

今後の展望: ミドル・レイターステージのスタートアップと個人投資家をマッチングする新サービスの開発

イークラウドは、個人投資家によるスタートアップ投資を促進するプラットフォームを運営するスタートアップです。プラットフォーム「イークラウド」は、非上場株式の発行により、インターネットを通じて多くの人から少額ずつ資金を集める仕組みで投資できるサービス。「イークラウド」を通じて、約40社、累計10億円以上の資金調達をサポートしており、主にシード・アーリーステージのスタートアップを支援してきました。

今回の調達資金を活用し、事業を開始したばかりのスタートアップだけでなく、より広範な成長ステージのスタートアップも利用できる新サービスを開発する予定です。ファンドの新規設立額が減少傾向にある中で、イークラウドはあらゆる成長ステージの企業への投資を促進する仕組みを作り、スタートアップの持続的な成長を支える新たな資金供給モデルの構築を目指しています。

脳の信号から外部機器の操作を実現するJiMED、3.5億円の資金調達を実施

事業内容: ワイヤレス植込型BMIシステム医療機器の開発

調達金額: 3.5億円

引受先: 慶應イノベーション・イニシアティブ、京都大学イノベーションキャピタル、グリーンコア

今後の展望: ALS患者向け企業治験の準備加速、製品改良に向けた国内外パートナー企業との連携強化

JiMEDは、大阪大学発の医療機器ベンチャーとして、世界初のワイヤレス植込型BMI(Brain-Machine Interface:脳と機械をつなぐインターフェース)医療機器の開発を行っています。BMIとは、脳の信号を人工知能で解読し、パソコンやロボットアームなどの外部機器の操作を可能にする技術。重度の神経疾患や外傷により意思伝達が困難になった患者の脳信号を読み取り、それを機器操作やコミュニケーションに変換することで、患者の自立的な意思表示や活動を可能にすることを目指しています。対象となる患者は世界で年間400万人以上と推定され、特にALS(筋萎縮性側索硬化症)など、感覚は正常でありながら身体を動かすことができない状態の方々への新たな治療選択肢として期待されています。

なお、同社はNEDOのディープテック・スタートアップ支援事業にも採択され、最大2億6,500万円の助成を受ける予定です。これにより、製品開発と事業化をさらに加速させる方針です。

フォレストデジタルがプレシリーズA「北海道ラウンド」で1.3億円の資金調達を実施

事業内容: イマーシブ空間技術「uralaa」の開発・提供

調達金額: 1.3億円

引受先: 札幌イノベーションファンド、北海道電力、北洋銀行、エステー、日本政策金融公庫

今後の展望: イマーシブ体験の高度化、機能拡充のための研究開発および採用活動の強化

フォレストデジタルは、北海道十勝浦幌町を拠点に、普通の室内をイマーシブ空間に変換する技術を開発するスタートアップです。同社の「uralaa」は特許取得済みの技術で、クラウドベースの空間VR技術により、ゴーグル不要で没入感のある空間体験を提供。すでに全国30箇所以上で導入されており、イマーシブなエンターテイメント体験を提供しているほか、教育や防災などの用途でも使用されています。

今回の資金調達では、北海道電力との一次産業・観光分野での連携や、エステーとの「香り×イマーシブ空間」事業など、新たな価値創造に向けた事業共創も計画されています。今後は、より機能を拡充するために、研究開発および採用活動を活発化させる方針です。

まとめ

2月9日から2月14日の資金調達例をまとめました。

今週は、美容業界のDXを推進するサロウィンが52億円という大型調達を実施し、注目を集めています。現場のDXソリューションを提供するMODEも8億円を調達するなど、既存産業のデジタル化を支援するスタートアップへの投資は活発だと言えるでしょう。

一方で、JiMEDやフォレストデジタルといった地方発のディープテックスタートアップも着実に資金を調達しており、地域のイノベーション創出も進んでいます。また、イークラウドの事例は、個人投資家によるスタートアップ投資の可能性を広げる新たな取り組みとして注目されます。

「Plus Web3」では、今後も資金調達例を紹介してまいります。

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