NFTを活用する参加型コミュニティ「SHIBUYA Q DAO」の3周年を記念し、マーケットイベント「SHIBUYA BLACK MARKETー渋谷闇市ー」が11月6日に開催される。約15組のクリエイターが作品を展示・販売し、DJ演出も行われる。
約15組が出展、独自の作品と音楽が渋谷に集結
2026年10月7日に発表された「SHIBUYA BLACK MARKETー渋谷闇市ー」は、11月6日午後5時30分から午後9時まで、MAGNET by SHIBUYA109の7階イベントスペースで開催される。
入場無料のワンドリンク制で、ぬいぐるみ、人形、帽子、着物、絵本、ジュエリーなどを扱うブース約15組が展開される予定だ。
DJ TAMANARAMEN、MYZK、dj taichanによる演出も行われる。
本イベントは、一般的な売れやすさや大量消費にとらわれず、「つくりたいから、つくる」という思いで創作を続けるクリエイターに焦点が当てられている。
主催・運営には「MIDNIGHT RUNWAY」と「SHIBUYA Q DAO」が携わる。
MIDNIGHT RUNWAYは、商業的な制約から離れて自由に表現できる場を目指すファッションプロジェクトで、東京、ニューヨーク、ロンドンで若手クリエイターのランウェイイベントを9回開催してきた。
企画の起点となったのは、SHIBUYA Q DAOが定期開催する交流イベント「偏愛ナイト」である。自分の好きなものを自由に語り合う場で、動物、旅行、お酒、スポーツ、音楽などをテーマに20人以上が登壇してきた。
2023年11月に始動したSHIBUYA Q DAOは、NFT(※)を活用し、リアルとデジタルを組み合わせた体験を提供する参加型・共創型コミュニティだ。渋谷で挑戦する人を「作り手」と呼び、場所の提供やイベントの企画・運営支援、SNS発信などを通じて活動を後押しする。
2025年度には渋谷で約30回のイベントを開催し、2,000人以上が参加した。
今回も企画・出展・演出にメンバーが関わり、告知や運営には公式LINEのコミュニティツールを活用するという。
※NFT:ブロックチェーン技術を利用し、デジタルデータなどの固有性や所有に関する情報を記録する非代替性トークン。
創作の裾野を広げる一方、継続的な支援が課題か
本企画の利点は、商業的な売れやすさだけでは評価できない作品に発表の機会を設け、クリエイターと来場者が直接つながれる点にありそうだ。
多様な表現が交差する場は、既存の商業施設に新たな文化的価値をもたらし、渋谷の魅力を高める可能性がある。
また、個人の「好き」を出発点に、企画者と応援者が集まる仕組みは、従来の企業主導型イベントとは異なる創作の循環を生み出しうる。デジタル上での情報発信とリアルの交流を組み合わせれば、当日の集客だけでなく、参加者同士の関係構築や新たな協業にもつながるかもしれない。
一方、イベントの開催数や来場者数が増えても、それだけでクリエイターの持続的な活動や地域経済への貢献が保証されるわけではないだろう。出展後の販売機会や共同制作、継続的なファン獲得につながる仕組みがなければ、一過性の催しにとどまる可能性もある。
自由な表現を尊重しながらも、安全性と参加者の満足度を維持する運営体制が必要となるはずだ。
今後は、NFTなどのデジタル技術をコミュニティ内の交流や参加体験の促進に生かし、単発のイベントを継続的な創作活動や新たなビジネスへと発展させられるかが注目点となりそうだ。
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