2026年8月31日、東京都のFelo株式会社は、教育現場での生成AI活用方法をまとめた教員向け・学生向けの2種類のホワイトペーパーを無料公開した。授業準備や教材作成、学習支援など計24の活用事例を紹介し、生成AIを「答えを出す道具」ではなく「教える力・学ぶ力」を支援するツールとして活用する指針を示している。
教員と学生それぞれに最適化したAI活用法
Feloが公開したホワイトペーパーは、教育現場で生成AIを安全かつ実践的に活用するためのガイドとして「教員向け版」と「学生向け版」の2種類で構成されている。教員向けでは授業準備や教材作成、校務、教員研修など、学生向けでは情報収集や論文調査、自主学習、レポート作成、プレゼンテーション準備など、それぞれ12の活用事例を収録した。
各事例では利用場面や対象者、使用する機能に加え、具体的なプロンプト例や操作画面、期待される効果まで整理されている点が特徴となっている。生成AIに判断を委ねるのではなく情報収集や整理、初稿作成を支援する役割と位置付け、最終的な確認や修正は利用者自身が行うことを前提としている。
また、生成情報の正確性や出典確認、個人情報の取り扱いなど、教育現場で配慮すべき注意点も掲載しており、導入しやすさだけでなく適切な運用にも重点を置いた内容となっている。
AI活用が教育を変える鍵は主体的な学び
教育現場では教員の授業準備や校務、学生の情報収集やレポート作成など、多くの時間を要する作業が日常的に求められている。一方で生成AIの普及に伴い、利用方法や情報の信頼性、学校のルールとの両立といった課題も浮上している。Feloはこうした状況を踏まえ、AIを目的ではなく教育活動を支える手段として活用する考え方を打ち出した。
同社は今後も情報収集から整理、理解、アウトプット作成までを一貫して支援し、学校や教育機関の方針、利用者の年齢や学習目的に応じた活用方法を提案していく方針である。
生成AIは学習効率を高める可能性を持つ一方、回答をそのまま受け入れる姿勢が定着すれば、思考力や情報を見極める力の低下につながる懸念もある。そのためAIを活用しながらも利用者自身が内容を検証し、考えを深めるプロセスを維持できるかが今後の教育現場における重要な課題となりそうだ。
Felo プレスリリース:生成AIを「教える力・学ぶ力」へ。Felo、教員向け・学生向けホワイトペーパーを無料公開