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日立、SI全工程をAIエージェントが担う新基盤を発表 2027年度に生産性30%向上へ

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2026年7月24日、日立製作所は、システムインテグレーション(SI)の全工程にAIエージェントを適用する「Agentic AI Integration Platform」を発表した。設計からテスト工程では約200倍の生産性を実証し、2027年度までに開発工程全体で30%の生産性向上を目指すとしている。

AIがSI全工程を担う新基盤を展開

日立が開発した「Agentic AI Integration Platform」は、構想策定から要件定義、設計、コーディング、テスト、運用までをAIエージェントが支援するエンタープライズ向けのシステム開発基盤である。生成AIを一部工程で利用する従来型とは異なり、システムインテグレーション全体をAI駆動へ転換することを目的としている。

同社は、ミッションクリティカルシステムで蓄積した開発ノウハウと、AnthropicやOpenAI、Google CloudなどのフロンティアAIを組み合わせ、安全性と生産性を両立する仕組みを構築した。社内実証では、要件定義工程で最大240倍、設計からテスト工程で約200倍の生産性向上を確認している。

さらに、顧客固有の業務知識や判断基準を「企業コンテキスト」として蓄積し、AIエージェントが開発・運用を繰り返す中で継続的に学習する仕組みも採用した。日立は約15,000の顧客システムで培った知見を活用し、金融や公共、エネルギー、鉄道など大規模システムへの展開を進め、2027年度に開発工程全体で30%の生産性向上を目指す。

開発効率向上への期待と実運用の課題

今回の取り組みは、熟練エンジニア不足やレガシーシステムの複雑化といった課題への有力な解決策となる可能性がある。企業固有の知識をAIへ継承しながら開発工程を自動化できれば、品質を維持しつつ開発期間を短縮し、人材不足の影響を抑えられることが期待される。

一方で、実証で示された200倍という効果は特定条件下での結果であり、あらゆる大規模案件で同等の成果が得られるとは限らない。AIが生成した設計書やコードの品質保証、セキュリティ、ガバナンスをどのように維持するかも、普及に向けた重要な論点となる。

AIエージェントをシステム開発全体へ適用する取り組みは、今後各社で拡大していく可能性がある。個別工程の効率化だけでなく、設計から運用までを一体で最適化する開発モデルが、企業競争力を左右する要素の一つになる可能性も考えられる。日立の取り組みは、国内企業におけるAI駆動型システム開発の方向性を示す事例の一つとして注目されそうだ。

日立製作所 プレスリリース

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