楽天証券は「家族プログラム」を拡充し、家族間で資産をまとめて管理できる新サービスを開始すると発表した。
親権者は未成年の子どもの口座へ個別にログインすることなく資産状況を確認でき、家族全体の資産管理や将来の投資計画にも活用できるようになる。
家族全体の資産を一括管理へ
楽天証券は2026年7月27日、「家族プログラム」を拡充し、今冬から家族間で資産をまとめて管理できるサービスを提供すると発表した。従来の個人単位の資産管理に加え、家族単位で資産状況を把握できる仕組みを導入する。
サービスは楽天証券のウェブサイトに加え、スマートフォン向け資産づくりアプリ「iGrow®」でも利用可能となる予定だ。
新サービスでは、親権者が未成年の子どもの資産状況を確認する際、子どもの口座へ個別にログインする必要がなくなる。親権者の楽天証券口座内で、子どもの資産残高や保有状況を確認できるようになり、家庭内での資産管理を行いやすくするという。
また、家族それぞれの資産状況に加え、家族全員の資産合計額や総資産の推移も確認可能となる。家計管理だけでなく、家族全体の今後の投資計画を検討する際の情報としても活用を想定している。
楽天証券は、2027年1月開始予定の未成年者向けNISAつみたて投資枠「こどもNISA」にも言及した。
同社は親子体験型プログラムなどを通じて資産づくりを学ぶ機会を提供しており、今回の「家族プログラム」の拡充により、これまで以上に将来に向けた投資を身近に感じてもらえるようになるとしている。
家族投資を後押しする可能性と課題
家族単位で資産を一覧できるようになれば、将来に向けた資産形成の計画を立てやすくなるだろう。教育資金や住宅資金など複数の目的を整理しながら、家計全体で投資方針を考えるきっかけにもなりそうだ。
また、「こどもNISA」の開始を控え、未成年口座への関心は高まることも予想される。
各証券会社が家族向け機能を拡充すれば、金融商品のラインアップだけでなく、資産管理の利便性もサービス選択の要素になるかもしれない。
一方で、家族全体の資産情報を共有する仕組みである以上、閲覧範囲や権限管理の重要性は今後さらに高まると考えられる。利便性だけでなく、プライバシーやセキュリティへの配慮もサービスの評価を左右する要素になるだろう。
こうした動きは、証券会社が「取引の場」を提供するだけでなく、資産形成を支援する役割を強める流れにもつながる可能性がある。
利用者にとっては選択肢が広がる一方で、各社がどのような付加価値を打ち出すのかにも注目が集まりそうだ。
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