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ロンドンおよびテキサス州オースティン、2026年7月15日 /PRNewswire/ — Jane Goodall Institute(JGI)USAとFormationQは、IonQが提供するイオントラップ方式の量子コンピューティングを、行動生態学において長年未解明のままとなっている問いの一つ、すなわち、なぜ一部の種は致死的な集団間暴力に及ぶ一方、他の種は近隣集団と平和的に共存するのかという問いに応用する画期的な研究提携を発表しました。
Jane Goodall博士が野生チンパンジーの研究を始めるためタンザニアのゴンベに到着した日から66周年を迎える「世界チンパンジーの日(World Chimpanzee Day)」に開始されるこの2年間のプログラムは、60年以上にわたる先駆的な野外研究を基盤とし、高度な計算モデリング、量子・古典ハイブリッドコンピューティング、行動生態学を結集し、最先端の共同研究枠組みを新たに構築します。
本プログラム「戦争と平和の生態学:量子強化型エージェントベース・モデリングを用いたチンパンジーとボノボの対照的な集団間行動の解明(Ecology of War and Peace: Using Quantum-Enhanced Agent-Based Modelling to Explain Contrasting Intergroup Behaviour in Chimpanzees and Bonobos)」は、量子強化型計算を生態学、進化、行動の研究に応用する初の取り組みとなり、Jane Goodall Institute USAが数十年にわたり革新的な技術を活用して長期的な研究、保全、教育を支えてきた歩みに、大胆な新章を開くものです。
本プログラムでは、JGIが築いてきた比類のない科学的遺産、University of Minnesotaの研究者が開発した行動モデリング、FormationQが持つ応用プログラムの設計・運営に関する専門知識、IonQの量子コンピューティング・プラットフォームを結集します。
本プログラムの中心となるのは、仮想の霊長類が人工的に設定された景観の中で生活し、移動し、採食し、繁殖し、相互作用する高度なエージェントベース・モデル、B3GET(Behaviour, Ecology, Genetics, Evolution and Tradeoffs:行動、生態、遺伝、進化、トレードオフ)です。研究者は、食物の分布、行動圏の広さ、集団の結束に関するルールなどの生態学的条件を体系的に変化させることで、環境要因が時間の経過に伴う協力と対立のパターンにどのような影響を及ぼすかを調査できます。
チンパンジーとボノボは、人類に最も近縁な現生の2種ですが、集団間行動では著しく異なるパターンを示します。Jane Goodallは1970年代に、チンパンジーが集団間で組織的かつ致死的な争いを繰り広げる様子を観察したことで広く知られています。一方、ボノボは異なる集団間でも平和的に交流することで知られています。
研究者らは、この違いを解き明かす鍵は生態学的要因にあると考えています。具体的には、景観全体における食物の分布、各種が移動しなければならない行動圏の広さ、そして個体が単独で移動するか集団で移動するかについてその都度下す判断です。数十年にわたる野外研究により、こうした行動について極めて貴重な知見が得られてきました。しかし、複雑なシステム全体で数多くの生態学的変数がどのように相互作用するかを解明することは、依然として大きな課題です。
本プログラムでは、高度なエージェントベース・モデリングと量子・古典ハイブリッド計算手法を組み合わせ、研究者がこの複雑な領域を新たな方法で探索し、大規模な行動モデルのキャリブレーションを改善する上で、量子コンピューティングがどのように役立つかを検証します。これにより、チンパンジーの致死的な集団間攻撃とボノボのより平和的な共存を分ける生態学的条件の特定に寄与します。
本プロジェクトはまた、チンパンジーの自然環境下での行動が、生息環境や死亡率の上昇とどのように関連しているかについて知見をもたらします。生息環境と死亡率の上昇という2つの要素は、チンパンジーを理解するだけでなく、生息地をより的確に特定・保護し、チンパンジーの個体群をモデル化して、より効果的な保全戦略を策定する上でも不可欠です。
Jane Goodall Instituteの保全科学担当バイスプレジデント兼本研究の研究代表者であるLilian Pintea博士は、次のように述べています。
「Jane Goodall博士は65年以上をかけて、現在も継続する野生チンパンジーに関する最も包括的な記録を築き上げました。忍耐強く厳密な観察によって築かれたその遺産が、今まさに量子科学の最前線と交わっています。チンパンジーが生息地や周囲の個体とどのように関わるかを左右する生態学的条件を理解することは、個体群が繁栄するか衰退するかの理由や、どこで保全活動が最も大きな効果を発揮するかを理解する上でも重要です。」
「このパートナーシップは、Jane Goodall Instituteの科学的活動が掲げる理念をまさに体現しています。すなわち、チンパンジーや保全、そして人間であることの意味について理解を深める上で最も重要な問いに、利用可能な最も強力な技術ツールを戦略的に活用することです。このプログラムは、Janeと私が最後に共に取り組んだプログラムの一つです。彼女が初めてゴンベに到着した日から66周年に当たる本日、このプログラムを開始することは、私にとって非常に深い意味があります。」
FormationQ創業者兼CEOのNada Hoskingは、次のように述べています。
「このプログラムは、深遠な科学的問い、数十年にわたる卓越した野外研究、そして極めて複雑な自然システムを理解するために構築された精緻なモデルを出発点としています。このパートナーシップにおけるFormationQの役割は、これらの要素をIonQの最先端の量子コンピューティング能力と結び付け、これまでこのような方法で取り組まれたことのない問いを軸に、研究プログラムを構築することです。」
「各分野の世界最高水準の専門知識、データ、モデルが、研究者が新たな問いを立てられる形で技術と結び付いたとき、量子技術の真価が発揮されると、私たちは考えています。Jane Goodallの卓越した科学的遺産と、それが自然、保全、そして私たち自身について今なお教えてくれることほど、意義深い出発点はほとんど考えられません。」
編集者への注記
B3GETは、University of Minnesotaの博士研究員であるKristin N. Crouse博士によって開発され、同博士は本プロジェクトの共同研究者兼専任研究リーダーを務めます。本プロジェクトチームには、University of Minnesota College of Biological SciencesのMichael L. Wilson博士も共同研究者として参加し、研究インフラについてはUniversity of Minnesota Supercomputing Instituteの支援を受けます。生態学・進化学・行動学の教授であるMichael Wilsonは、Gombe Research Consortiumの研究代表者であり、ゴンベ・チンパンジー・プロジェクトに25年以上携わっています。そのうち3年間は、Gombe Stream Research Centreの野外研究部長を務めました。
Jane Goodall Institute(JGI)USAは、65年以上にわたる野外研究の記録から得られた知見と専門知識を提供し、それらを本研究プログラムの重点領域の設定に生かします。FormationQは各パートナーを結集し、本プログラムで量子技術を応用する部分の設計と運営を担当する一方、IonQはイオントラップ方式のシステムを通じて量子コンピューティング・プラットフォームと技術力を提供します。
Jane Goodall Instituteについて
Jane Goodall Institute(JGI)は、1977年に設立された世界的な自然保護団体であり、世界各地の30拠点を通じてJane Goodall博士の功績と理念を受け継ぎ、発展させています。Jane Goodall Instituteは、野生生物の研究とリハビリテーション、地域社会主導の保全、青少年の参画に焦点を当てた、科学主導・テクノロジー活用型のプログラムを通じて、希望を呼び起こし、それを行動へと変えるというJaneのビジョンを継承しています。JGIは、現在世界75カ国で活動し、その数が増え続けている青少年プログラム「Jane Goodall’s Roots & Shoots」を通じて、人々、ほかの動物、そして私たちが共有する環境のためにより良い世界を築くという使命を支える、思いやりある人々の運動を育んでいます。
詳細はJaneGoodall.orgおよびRootsAndShoots.orgをご覧ください。@JaneGoodallInstおよび@RootsAndShootsをフォローしてください。
FormationQについて
FormationQは、量子技術の世界的な普及を支える基盤です。同社は、量子技術を最先端研究から実社会での活用へと移行させるための制度的な仕組みと協働体制を構築しています。 FormationQは、主要機関やテクノロジー・パートナーと連携し、人材育成、応用領域の開拓、エコシステム内の連携を推進するプログラムを、適切なガバナンスの下で信頼性を確保し、長期的に継続できる形で運営・支援しています。
IonQについて
IonQ, Inc. [NYSE: IONQ]は、コンピューティング、ネットワーキング、センシング、セキュリティにわたる統合型量子ソリューションを提供する、世界をリードする量子プラットフォームおよびファウンドリです。IonQの最新世代の量子コンピューター「IonQ Tempo」は、Amazon Web Services、NVIDIA、AstraZenecaなどの顧客やパートナーが20倍の性能を実現し、創薬、材料科学、金融モデリング、物流、サイバーセキュリティ、防衛分野におけるイノベーションを加速するのを支援してきた、一連の最先端システムの最新機種です。2025年、同社は2量子ビットゲート忠実度99.99%を達成し、量子コンピューティング性能の世界記録を樹立しました。
メリーランド州カレッジパークに本社を置くIonQは、カリフォルニア州、コロラド州、マサチューセッツ州、テネシー州、ワシントン州、イタリア、韓国、スウェーデン、スイス、カナダ、英国で事業を展開しています。当社の量子コンピューティング・サービスは、すべての主要クラウドプロバイダーを通じてご利用いただけるほか、陸・海・空・宇宙にわたるネットワーキングおよびセンシング分野のお客様のニーズにも対応しています。IonQは、量子プラットフォームをこれまで以上に利用しやすく、より大きな効果をもたらすものにしています。詳細はIonQ.comをご覧ください。
FormationQ メディアお問い合わせ先
formationq@edelman.com
FormationQ
media@formationq.com
