トランプ大統領、「暗号資産戦略準備金」の創設を発表　XRP、SOL、ADA、BTC、ETHを含む

2025年3月2日、米国のドナルド・トランプ大統領は、戦略的暗号資産準備金の創設を発表した。この準備金には、XRP、ソラナ（SOL）、カルダノ（ADA）、ビットコイン（BTC）、イーサリアム（ETH）などの主要な暗号資産が含まれる。

この発表を受け、各暗号資産の価格は急騰し、市場に大きな影響を与えている。

トランプ大統領の発表と市場の反応

トランプ大統領は自身のソーシャルメディアプラットフォーム「Truth Social」で、米国が世界の暗号資産の中心地となることを目指し、戦略的暗号資産準備金を創設する意向を明らかにした。当初、この準備金にはXRP、ソラナ（SOL）、カルダノ（ADA）が含まれると発表されていたことから、これらの暗号資産の価格は急上昇した。

しかし、ビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）の支持者からは、これらが最初のリストに含まれていなかったことに対する驚きと失望の声が上がった。

その後、大統領は追加の投稿で、BTCとETHも準備金の中心的な存在として含まれることを明らかにし、これにより両通貨の価格も上昇した。

市場の反応はさらに広がりを見せ、特に機関投資家の間での取引が急増した。

米国の大手投資ファンドやヘッジファンドが、トランプ大統領の発表を受けて暗号資産のポートフォリオを再構成する動きを見せており、これがさらなる市場の上昇を後押しした。

一方、SEC（米国証券取引委員会）やFRB（米連邦準備制度理事会）がこの動きをどのように評価するかが注目されている。

今後の展望と専門家の見解

3月7日には、ホワイトハウスで暗号資産サミットが開催される予定であり、暗号資産業界の主要人物や政府関係者が参加する見込みである。

このサミットでは、今回の戦略的暗号資産準備金の詳細や、今後の政策について議論されると予想される。専門家の間では、政府が特定の暗号資産を選択することで、市場の公平性や競争環境に影響を及ぼす可能性があるとの懸念も示されている。

一方で、政府の積極的な関与が業界の発展を促進し、暗号資産市場の成熟に寄与するとの期待もある。トランプ大統領の今回の発表は、米国が暗号資産分野でのリーダーシップを強化し、世界の金融市場における地位を再定義する試みと考えられる。

今後の政策動向と市場の反応に注目が集まる。