web3リサーチの方法とコツとは?現役web3リサーチャーが教えます

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僕は普段web3リサーチャーとして毎日web3のリサーチをしています。個人では、1日1プロジェクトについての解説記事を書く「web3Researchマガジン」を運営し、この「Plus Web3」のようなメディアへの寄稿やweb3企業の中に入ってのリサーチ業務もしています。

比喩でも大袈裟でもなく、今は1日の仕事時間の9.9割はweb3のリサーチをしています。その中で「どうやってリサーチしてますか?」と聞かれることも増えてきましたので、僭越ながら(僕なんてまだまだですが)、今思うことを記事にまとめてみます。

目次

web3リサーチの方法

尚、今日紹介するのはあくまで僕なりのやり方です。読書法や勉強法も練習法も人それぞれ最適解があるように、これが一概に正解とは限りませんが、何かの参考になれば幸いです。

僕は大きく4ステップでリサーチをしています。

1、ネタの確定
2、骨格を掴む
3、共通項を整理
4、アウトプットに落とし込む

それぞれについて1つずつ解説していきます。

1、ネタの確定

まずはリサーチする対象を決める必要があります。当たり前ですが「○○についてリサーチする」状態にならないと始める事はできません。

多くの場合、すでにリサーチしたいネタは決まっていると思うので、ここはすぐにクリアするでしょう。例えば、不動産系の事業をやっているから「自社に取り入れるために、不動産×NFTの事例をまずは調べてみよう!」や「今話題のXXってプロジェクトってどうなってるんだ?」という状態です。

もし、とりあえずweb3に詳しくなりたい、リサーチャーとして常日頃リサーチし続けたいという人がいて、ネタに困った時はTwitterを10分間眺めてみてください。知らない単語やプロジェクトが山ほどあるはずです。もしweb3業界の人をフォローしていない方はそこから始めてみましょう。

web3は連日新しいことが話題になるので、Twitterを眺めていればネタに困ることは基本的にはありません。気になった単語をとりあえずネタにリサーチしてみましょう。

2、骨格を掴む

実はここが最も大切なステップかもしれません。骨格を掴む、言い換えれば概要を掴むとも言えます。

僕はリサーチするときは必ず、まず量を読みます。ネタとなる単語やプロジェクトの公式リンク(Twitter、OpenSea、note、Medium、HP、Discord等々)、インタビュー記事、解説記事、まずはとにかく読みまくります。一発で理解しようと思わずにまずは量を読むことに集中します。

読書する際に目次から読むのと近いかもしれません。まずはリサーチ対象の全体像を掴むことだけに集中します。正直、web3関連の単語やプロジェクトは一度HPや解説記事を読んだだけで理解できるほど単純ではないことが多いです。なので、流し見で読んで、ざっくりした概要を掴みます。

例えば、特定のNFTプロジェクトをリサーチする時は、このプロジェクトがゲーム系か、メタバース系か、PFPか、アートか、なんとなくどっちの方向を向いたプロジェクトなのか、というジャンルの理解から入ります。いきなり細かいユーティリティやmint情報を調べると頭がパンクするので、そこは飛ばします。

これは実はweb3に限らず、どのジャンルでも新しいことを学ぶ際に使えるテクニックです。メンタリストのDaiGoさんも「新しい何かを学ぶときは、その業界の本が1m積み上がるくらい読むと大体わかる」と仰っています。

つまり、一つの記事やHPで理解しようとするのではなく、あらゆる視点からそれを解説する記事を読むことで、共通項が見えてきて、その全体像も理解できるようになるということです。

まずは骨格を掴みましょう。

3、共通項を整理

骨格を掴んだ後は簡単で、どの記事にも出てくるような表現や内容を整理します。

頭の中で行ってもいいですし、僕は一時期「骨格を掴むために読んだ記事で、良さそうな箇所をとにかくNotionにコピペ」することをしていました。記事を読む最中は内容理解ではなくコピペを目的として、ある程度関連記事を読み終わった後にコピペしたNotionに戻ってきて、共通項を整理していました。

どの方法でも良いので、骨格を掴む中で出てきた情報を整理してみましょう。

4、アウトプットに落とし込む

テキスト(記事)、資料、動画、音声、なんでも良いですが、アウトプットに落とし込みます。僕の場合はテキストに落とし込むことが多いので、まとめた内容を記事にします。

さらっと書きましたが、「記事にできません!」という声をよく聞くので、このアウトプットに落とし込む時に困る人も多く存在することでしょう。

このポイントは「アウトプットのテンプレを決めておく」に尽きます。

記事であれば必ず「概要」→「特徴」→「具体例」→「まとめ」で書くなどで、資料の場合も穴埋め式にしておくと良いかもしれません。

例えば、NFTプロジェクトをリサーチするときには、「mint情報(スケジュール、価格、個数、プレとパブリックの違い)」、「ユーティリティ」、「ファウンダー」、「ロードマップ」、「+ 他との違い」がリサーチ項目として鉄板です。なので、予めこの項目を記事に入れるぞと決めておくんですね。そうすれば後は書く順番だけなので、アウトプットに困る事はありません。

もっと言えば、実はこのアウトプットの項目を決めた状態でリサーチを始めると効率良くリサーチができます。先ほどのNFTプロジェクトの鉄板ポイントを知っていれば、そこに絞って情報を集めることができるので、素早くリサーチし、素早くアウトプットに落とし込めます。

以上が、リサーチの仕方ですが、リサーチのコツについても解説します。

web3リサーチのコツ

上でリサーチの方法を書いたので、プラスαの内容を解説していきます。リサーチにおけるコツです。

コツ

  • まずは情報の質よりも量を入れる。
  • 検索する順番を決めておく(HP→Twitter→Discord→Medium→プロジェクト名でGoogle検索など)。
  • アウトプットをイメージしておき、リサーチしなければいけない箇所を決めておく。
  • 良質なリサーチ記事を数多く読み、記事の書き方やリサーチしている項目を調査しておく。
  • リサーチ中に別の知らない単語が出てきても一旦無視する。それの解説をしないと大元の解説もできない場合のみ対処して、それ以外の場合は無視して最初からやりたかったリサーチ対象だけまとめる。
  • 翻訳ツールを駆使する。web3のリサーチはソースの8割は英語です。
  • 100点を目指さない。情報はいくらでもある、60点が取れたらOKだと割り切る。

以上、上での解説と少し重複する部分もありますが、僕が意識していることを箇条書きで書きました。

とはいえ、やはりまずは自分なりにやってみるしかありません。いくら勉強法の勉強をしてもテストの点が上がらないように、まずは自分なりにリサーチしてみましょう。その上でうまくいかない点を修正するために、リサーチの仕方の記事も参考にしましょう。この記事はその一助になれば嬉しいです。

web3リサーチをするべき理由

では最後に、web3領域においてリサーチをするべき理由について書きます。

僕の意見は「web3で事業をするならリサーチは必須」です。もちろんどんな領域で事業をやる場合もある程度のリサーチはしますが、web3はそのレベルと全く異なるほど多くの時間を使う必要があると感じています。それも、最初にリサーチするだけでは足りず、常にリサーチし続ける必要があります。

その理由は「技術の発展とユースケースの多様化」が高速で進むからです。

web3業界はまだまだ未成熟な業界です。そのため、ものすごい勢いでルールが変わっていきます。それは法律的な部分もそうですが、技術の進歩で出来ることが広がったり狭まったりします。そして、その都度新しいユースケースが世界中で試され、高速で仮説検証が回っています。

これをリサーチしないまま飛び込むと、「すでにダメだったことが検証されてる事業」なのに時間をかけてしまう可能性があります。それは車輪の再発明であり、無駄な時間になります。事実、僕自身もリサーチをする中でアイディアを思い付き、それをリサーチしてみると、数年前にそのアイディアは検証されており、その課題解決となるサービスが生まれていることが多々あります。

ただ逆に言えば、リサーチをするだけで検証できること、事業アイディアを磨き込むことが可能とも言えます。もちろん最終的には自分達の手を動かして検証することが必須ですが、その前段階として、何を検証すべきかを決定する際に、リサーチは大きな役に立ちます。

そのため、今後web3業界が発展していくにつれて、web3のリサーチャーというスキルや肩書きの重要性も上がっていくと感じています。これからweb3に参入してみたいと思っている方はぜひこちらの記事も参考に、「リサーチャー」の選択肢も考えてみてください!

そして、この記事はweb3におけるリサーチ力向上のきっかけになれば嬉しいです!

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