Web3最新ニュースまとめ|ブロックチェーン・NFT・暗号資産の動向など【2025/9/5-9/11】

今週のWeb3市場は、技術が実社会のインフラやエンターテインメントと深く結びつき始めたことを示す重要な一週間であった。
特に注目すべきは、制度設計と実用化の進展である。
米国ではSECが仮想通貨に対する新たな規制アジェンダを公表し、市場の透明性向上へ向けた大きな一歩を踏み出した。
金融分野では、リップル社がアフリカでステーブルコインの展開を発表し、国際決済や気候保険といった社会課題の解決に応用する動きが具体化している。
さらに、ポケモンカードのトークン化市場が驚異的な速度で拡大するなど、NFTが新たな経済圏を生み出す可能性を示した。
また、国内では住宅資産をNFTで管理する試みや、大阪・関西万博のデジタル資産の移行計画が明らかになり、Web3技術がより身近な存在になりつつあると言えるだろう。
2025/9/5-9/11のWeb3市場ハイライト
トークン化ポケモンカードが急拡大、数日で10倍の高騰

リップル、アフリカにステーブルコイン「RLUSD」展開 保険試行も実施

米SEC、仮想通貨規制を転換 2025年規制アジェンダで新方針

リブワークとアステリア、NFT住宅基盤開発で提携 JPYC決済の導入計画も

万博閉幕後「EXPO2025デジタルウォレット」の行方 NFTとウォレットは移行へ

2025/9/5-9/11のWeb3市場まとめ:市場の変化と最新動向
今週のWeb3市場は、実物資産とデジタル技術の融合が加速し、新たなビジネスモデルが生まれつつあることを示している。
リブワークとアステリアが提携した住宅資産のNFT管理基盤は、不動産という巨大市場にブロックチェーン技術が浸透する先駆けとなる可能性を秘めている。
ステーブルコイン決済の導入計画も、高額取引における金融のあり方を変えるかもしれない。
一方、ソラナ上で急拡大するトークン化ポケモンカード市場は、コレクターアイテムに流動性をもたらす革新的な仕組みであるが、知的財産権の観点から持続性には慎重な見方が必要であろう。
こうした個別の動きを支えるのが規制の整備だ。米SECによる規制明確化の方針は、機関投資家の参入を促し、市場全体の信頼性を高める上で極めて重要である。
万博のデジタルウォレットが閉幕後もサービスを継続するように、一過性の試みで終わらせず、いかに社会実装へと繋げるかが今後の事業者に問われることになる。