Web3最新ニュースまとめ|ブロックチェーン・NFT・暗号資産の動向など【2025/9/12-9/18】

Web3技術が実社会へ応用される動きが、今週は一段と加速した。
米コインベースはAIが自律的に決済を行う新プロトコルを発表し、テクノロジーの融合が新たな経済圏を生み出す可能性を示唆している。
国内に目を向ければ、ステーブルコインJPYCがクレジットカードの返済に利用可能となる仕組みが公表され、暗号資産が日常の決済シーンに組み込まれる未来が現実味を帯びてきた。
また、大阪・関西万博では来場者記念としてNFTが配布されるなど、マスアダプションに向けた試みも進んでいる。
その一方で、かつて市場を牽引したクリスティーズがNFT部門を閉鎖するなど、市場が大きな転換点を迎えていることも確かである。
今週の動向は、Web3が投機の段階を越え、実用的なビジネスツールへと変貌を遂げつつあることを物語っているのではないだろうか。
2025/9/12-9/18のWeb3市場ハイライト
米コインベース、AIエージェント決済を本格化 新プロトコル「Payments MCP」を提供開始

クリスティーズ、NFT部門を閉鎖 ビープル落札から4年、戦略見直しへ

パシフィックメタ、資産の8割をステーブルコインで運用中 9%高利回り

ナッジカード、ステーブルコインJPYC返済を開始 VISA加盟店で利用可能

大阪・関西万博 来場者2025万人突破 NFTとAR施策で新展開

2025/9/12-9/18のWeb3市場まとめ:市場の変化と最新動向
今週のWeb3市場は、「実用化」と「再編」という2つの潮流が鮮明になったと言える。
特にステーブルコインの活用事例は、今後のビジネス展開を占う上で重要な指標となる。
パシフィックメタが資産の8割を年利9%のステーブルコインで運用している事実は、新たな財務戦略の選択肢を提示した。
さらに、ナッジカードがJPYC決済に対応したことで、一般消費者がWeb3技術の恩恵を受ける道筋が具体的に示されたと考えられる。
AIと決済を結びつけるコインベースの野心的な試みも、将来のサービス基盤を予感させるものだ。
一方で、クリスティーズのNFT部門閉鎖は、投機ブームの終焉と、技術の本質的な価値が問われる時代の到来を象徴している。
大阪万博のNFT活用のように、これからは一過性の話題作りではなく、持続可能なビジネスモデルを構築できるかどうかが、企業の成否を分けることになるだろう。