Web3最新ニュースまとめ|ブロックチェーン・NFT・暗号資産の動向など【2025/7/11-7/17】

今週のWeb3市場は、制度設計の大きな転換点と技術革新の加速を同時に示す、象徴的な一週間となった。
米国では仮想通貨の法整備が一時的な停滞を見せた一方、日本では金融庁が「イノベーション参事官」を新設し、育成へと舵を切る姿勢を明確にしている。
こうしたマクロな動きと並行して、ビジネスの現場では具体的な活用事例が次々と生まれている。
米取引大手コインベースはAIとの連携でデータ提供の進化を推し進め、日本の中堅上場企業であるフォーシーズHDは資産としてのビットコイン購入という新たな一手を打った。ビットコイン創設者の資産が天文学的な数字に達したニュースは、
この市場が持つ巨大なポテンシャルを改めて浮き彫りにしたと言えるだろう。
規制と実践の両輪が、新たな経済圏の未来をどう形作っていくのか。
今週の動向は、その重要な道標となるのではないだろうか。
2025/7/11-7/17のWeb3市場ハイライト
米下院、仮想通貨法案の審議開始を拒否 共和党内の分裂で採決不成立に

ビットコイン創設者サトシ・ナカモト氏の暗号資産、約19兆円で世界10位圏に

フォーシーズHD、ビットコイン購入を決定 再エネ×Web3活用も視野に新事業展開へ

金融庁、「暗号資産・ブロックチェーン・イノベーション参事官」を新設 政策転換へ向けた司令塔に今泉氏

コインベース、Perplexity AIと提携 リアルタイムの暗号資産AI検索を実現へ

2025/7/11-7/17のWeb3市場まとめ:市場の変化と最新動向
今週のWeb3市場は、国家レベルの制度設計と、民間企業の具体的な事業実装という二つの側面で、明確なトレンドが示された。
まず制度面では、日米で対照的な動きが見られた。米国では共和党内の意見対立から重要法案の審議が停滞し、規制整備への道のりが平坦ではないことを露呈した。
対照的に日本の金融庁は、イノベーション促進を掲げた専門ポストを新設し、政府として技術革新を後押しするシグナルを発したのである。
この方針転換は、国内事業者がWeb3ビジネスを展開する上での追い風となる可能性がある。一方で、ビジネス実装の動きも加速している。
コインベースとPerplexity AIの提携は、リアルタイムデータとAIを融合させ、投資判断の高度化を目指すものだ。
また、フォーシーズHDによるビットコイン購入は、暗号資産を単なる投機対象ではなく、企業の財務戦略に組み込む実例として注目される。
これらの動向から、Web3技術が投機の段階を越え、実用的なビジネスツールへと進化しつつある現状が読み取れるだろう。