Web3最新ニュースまとめ|ブロックチェーン・NFT・暗号資産の動向など【2025/6/27-7/3】

今週のWeb3業界は、規制、投資、そして企業戦略の各方面で大きな転換点を示すニュースが相次いだ。
特に注目すべきは、5年近く続いたリップル社とSECの法廷闘争が終結へと向かったことである。
この一件は、市場の法的な不確実性を一つ取り除く重要な進展と言える。
その一方で、個人投資家がスペースXのような巨大非上場企業の間接的なオーナーシップを得られるトークンが登場し、新たな投資の形が生まれつつある。
国内に目を向ければ、自動車部品メーカーのイクヨやゲーム大手のサイバーステップが、暗号資産を事業戦略へ本格的に組み込む計画を発表した。
これらは、Web3が投機的側面に留まらず、実体経済や企業の資産戦略と深く結びつき始めた証左ではないだろうか。
2025/6/27-7/3のWeb3市場ハイライト
個人投資家も「SpaceX」に間接投資可能に 株価連動トークンをリパブリックが発行

リップルとSECが控訴取り下げで合意 5年に及ぶ法廷闘争がついに終結へ

自動車部品大手イクヨ、最大12億円のビットコイン購入へ 製造業の暗号資産戦略に注目

「トレバ」運営のサイバーステップが暗号資産投資事業に参入 最大10億円の戦略的備蓄へ

EVM互換「Japan Open Chain」にパシフィックメタが参画 国産ブロックチェーンの基盤強化へ

2025/6/27-7/3のWeb3市場まとめ:市場の変化と最新動向
今週の動向は、Web3技術が実社会へ応用される具体的な道筋を示したと言える。
その潮流は、日本企業のWeb3本格参入という形で顕在化した。
自動車部品メーカーのイクヨが財務戦略の一環としてビットコイン購入に踏み切る一方、サイバーステップは自社ゲームから生まれるトークンを核とした独自の資産運用事業を開始する。
業種を問わず、Web3技術の活用が具体的な経営課題として認識され始めたことを示唆しているだろう。
こうした応用を支える国内インフラの成熟も見逃せない。
国産ブロックチェーン「Japan Open Chain」は新たなバリデータを迎え、その信頼性とエコシステムの基盤を一層強固なものにした。
金融からエンターテインメントまで、あらゆる領域でブロックチェーン活用の選択肢が広がる中、こうしたインフラの整備は日本企業がWeb3で事業を展開する上での力強い追い風となるに違いない。