【Web3転職インタビュー】Slash Fintech Limited BizDevの加藤さんへインタビュー 新進気鋭の決済サービスが目指す未来とは
暗号資産決済事業「Slash Web3 Payments」を展開するSlash Fintech LimitedでBizdevをされている加藤さんにインタビューをさせて頂きました。
2022年10月に公開した「これが新型の「おあいそ」/ スラッシュ」の動画はSNSで大きな反響を生み、Twitterのタイムラインが「Slash」で埋め尽くされたことも記憶に新しいです。
そんな「Slash」の事業内容やビジョン、一緒に働いているチームメンバーなどについて詳しくお話をして頂きましたので、どうぞご覧ください!
ゲスト
Slash Fintech Limited
次世代の分散型決済手段として、あらゆるトークン決済をサポートする暗号資産によるスマートコントラクト決済「Slash Web3 Payments」を提供。「暗号資産の付加価値を日本市場に提供」することを目標としている。本社所在地はイギリス領ヴァージン諸島。
加藤 雅人さん
2022年6月にSlash Fintech Limitedにジョイン。
日本でBizDevとして活躍される。
Slashは「暗号資産を実体経済に近づける」
ー本日はよろしくお願いします。まず始めに事業内容について教えて頂けますか?
はい。弊社は分散型流動性を活用した新しい暗号資産決済ゲートウェイを開発しています。
お店などでQRコードを読み取ると、すぐに暗号資産で決済ができることが特徴です。
最大の強みとしては、自分の保有しているトークンであれば基本的には何でも決済ができるところですね。
スマートコントラクト上に流動性のあるトークンであれば、自動的に変換され加盟店が希望するトークンで決済が可能になります。
現在、対応しているチェーンは6種類(Ethereum・Polygon・Avalanche・BNB・Astar・DOGE)で、弊社で確認しているところで大体1400種類以上の暗号資産はマーケットキャップで価格が付いていますので、それら全てが決済に使えます。
ー最近注力されていることは何ですか?
暗号資産を実体経済に近づけることに力を入れています。
今後の国家や貨幣制度の未来を見据え、暗号資産をビジネスに活用する機会を創出し、実体経済/コミュニティとの融合や新しい価値交換のあり方を提示できればと考えています。
五反田に「STEPN酒場」というGameFiプロジェクトと実店舗がコラボした店があるのですが、そこではSTEPNで稼いだGMTを「Slash Web3 Payments」で決済し、お酒を飲むことができます。
STEPNで暗号資産を稼いだけど、どうやって使ったらいいか分からないという方が「STEPN酒場」で簡単に商品と交換できることで、弊社のエコシステムの拡大とともに暗号資産を実体経済に近づけています。
Slashが目指す「どこでも誰でも決済ができる世界」
ー御社のビジョンについて詳しく教えてください。
今年の目標として、Web3市場で働く皆さんを中心に、給与やGameFiなどで稼いだ暗号資産をそのまま日常生活で使えるような世界にしたいと思っています。
「Slash Web3 Payments」を使うとUSDTやUSDCなどのステーブルコインで売上計上ができるのですが、現状フィアット(円)で受け取ることは出来ません。
事業者の皆様の声を聞くと、会計上の問題もあり、圧倒的に円で売上金を受け取りたいというニーズがあります。
その要望に応える為、既存の暗号資産交換業者と連携し我々が技術提供する形で加盟店様が暗号資産決済の売上を円で受け取ることができる取り組みを検討中です。
また、より包括的なところで言うと、東南アジアやアフリカ、南米などのいわゆる法定通貨が非常にボラティリティが高い地域に暗号資産決済サービスを広げていきたいと思っています。
その中で、私達は海外のVCさんやJETROさんを活用して、世界の暗号資産決済について研究やリサーチを行なっています。
そこで聞いた話によると、タイでカフェを営んでいる人は決済に暗号資産を導入していたり、インドネシアでは暗号資産の支払いは禁止されているが、使っている人は多いということで、暗号資産決済の需要があるとわかりました。
やはり、ステーブルコインはいわゆるドルへのアクセスになるので、非常に有効なんだと思います。
金融包摂的な文脈で、メタマスクさえあれば、どこでも誰でも決済ができるといった世界を将来的に実現していければと考えています。
ーSlashが創業した頃のお話について聞かせてください。
CEOの佐藤は、ブロックチェーンをどのようにビジネスロジックに落とし込むかについて非常に研究熱心でした。
佐藤が初めてDEXを触った時に、誰もが使える金融サービスであり、既存の金融機関に捉われない新しい金融のあり方に可能性を感じ、このプロジェクトがスタートしました。
佐藤は元々、CEX向けの決済プロダクトの開発経験があり、その経験とDEXを組み合わせて「Slash Web3 Payments」というプロダクトがアイデアベースでできたと聞いています。
「Slash Web3 Payments」がローンチした時は、私もグローバルの営業に力を入れていました。
シンガポールの「Token2049」に行ったりして、 営業をかけていたのですが、知名度がない中でグローバルの市場を取りに行くのは非常にネックでした。
そんな中、10月に日本向けに「これが新型の「おあいそ」/ スラッシュ」というお寿司屋さんをテーマにしたプロモーションをしたところ、非常に反響がありまして、そこでまずは認知を広げる必要があると思いました。
そこから私は日本に集中して、1軒1軒訪問して導入店舗を10店舗、20店舗と増やしていき、またイベントでピッチしたりして実際に使ってくれる人の裾野を広げていきました。
弊社として、このような裾野を広げる取り組みを世界各国でやらなければいけないという課題感はあります。
ートークンの発行はするのですか?
今年、トークンの発行を予定しています。
SVL(Slash Vision Labs Token)というトークンを発行予定です。
SVLをNFTVaultにロックする事でveSVLというガバナンストークンを証明書として保有する事が出来ます。
その保有量によって我々が開発している製品の収益の一部がveSVLホルダーに還元される基本的なエコシステムをワークさせる予定です。
グローバルに展開する上で、米国や英国のWeb3アクセラレータープログラムに採択されたり、中長期的には海外の取引所に上場することも重要になるので、まずは地道な営業活動を粘り強くやっていければと思っています。
Slashで働く魅力
ーメンバー構成について詳しく教えてください。
CEOの佐藤、CTOの八木を中心にエンジニアが約12名、BizDevが約10名の約22名の構成(外部アドバイザーを含めます)となっています。
CEOの佐藤は複数の事業を経営しており、2020年頃から自身の都合でシンガポールに移住しています。
彼の最大の強みはデザイン思考から入って、それをロジックに落とし込むことです。
また、トークがめちゃくちゃ上手いので、一番注目されるというか、結果をしっかり残すことができるところがCEOである所以かなと思います。
CTOの八木は元々サイバーエージェントとAWSにいました。
AWSでは事業開発に携わっていたので、ビジネス課題を抽出してプロジェクトの要件に合わせてビジネスロジックを組める能力が高いです。
また技術面でも超トップレベルですので、弊社の技術周りは八木が全て見ています。
ーどのような働き方をしているのか聞かせてください。
基本的には業務委託で入ってもらいます。
もし正社員になりたいという方は、別途対応可能ですので、お気軽にご相談ください。
また、全体の6割程度が海外メンバーになりますので、Slackでのやり取りは英語が多いです。
もちろん必要に応じて、個々の言語に合わせたコミュニケーションを取ることも可能でして、そこの棲み分けはしつつ会社が動いている状況ですね。
ー働く上での魅力を教えてください。
ペイメントでもあり、DeFiでもあるといったような「Slash Web3 Payments」というプロダクトのテクニカルなところに魅力を感じる人が多い気がします。
「Slash Web3 Payments」が決済インフラとして機能するビジョンが浮かびやすいですし、Web3市場における成長性というところでもビジネス的に大きなトリガーとなるのが魅力だと思います。
さらに、SNS上で非常にバズりやすいと言いますか、話題になりやすくとっつきやすいんですが、コアの技術はめちゃくちゃ玄人であるというそのギャップも魅力なのだと感じています。
Slashで求められる人物像
ーどんな人がSlashに向いていますか?
まず、日本語と英語の二つの言語を操れるというのが基本となりますが、英語が苦手な人でも文章でコミュニケーション取れればOKです。
BizDevは自分で案件を獲得して、それをクロージングまで行うなど実力主義的なところがあります。
弊社は自律分散的に個々が活躍することで会社が成り立つような組織形態をとっているので、一般企業みたいに何か指示が出てそれを頑張ってこなすという人は本当に少ないです。
なので、社長経験者やインフルエンサーのような方が向いているのかなと思います。
エンジニアは、ブロックチェーンデベロッパーとフルスタックデベロッパーの皆様を対象に下記の職種を採用していまして、やはりある程度経験のある方にジョインしてほしいというのはあります。
■ 現在募集中の主な職種
・Smart Contract Lead
・NFT Vault Team Lead
・Technical Support
・Slash Web3 Payments co-Lead / Manager
・Frontend Lead
ちょうど今「AKINDO」さんが開催しているハッカソンで、Slashを使ったプロダクトを作っていただいているのですが、技術的な要件を踏まえつつ、ハッカソンを通じてSlashのビジネス的な理解を深めてくれると採用もスムーズにいくかなと思います。
現在、1.5 M USDの資金調達をしているので、優秀なエンジニアであれば給与はグローバル基準であっても採用は可能です。
また、パートナーやアンバサダーとしてSlashにジョインしてくれる人もいます。
例えば、まだ就業はできないという方がTwitterでのやり取りでデザイン画像を作ってくれたり、インフルエンサーやDogechainのファウンダーが、Slashを気に入ってくれてSNSでプロモーションをして頂いたりしています。
弊社のビジネスの内側にいると高いコミットメント力を求められ、たいていの人がついていけない気がするので、パートナーやアンバサダーといった形で外側からSlashにジョインしていただくのはいいと思います。
もし関心のある方は、とりあえず「Slash Web3 Payments」のQRコードを作って、何かを決済している動画をSNSにあげていただくと、バリューのある方だなと認識しやすいので、まずはコミュニティ活動から気軽に参加いただけると中長期的な関係性を築きやすいと思います。
メッセージ
ー最後にメッセージをお願いします。
日本企業が積極的にWeb3ビジネスに参入を検討していますが、収益性やニーズがあるのかというところがネックとなっています。
そんな中、弊社は暗号資産を決済手段として活用できるインフラを提供する未来的なプロジェクトでありつつ、暗号資産で決済される額が増えれば売上も増えます。
また「Slash Web3 Payments」を導入すれば「Web3ビジネスを始めました」というプロモーションに繋がるような、非常に実用性のあるプロジェクトです。
Web3ならではの人々の新しい行動様式や文化創出のきっかけとして、ECサイトや実店舗の売上に貢献することがまずは重要と考えており、Slashの導入数増加とともにWeb3のタッチポイントが社会全体で増えていくことが、新しい価値交換の時代を切り開いていくと想定しています。
このタイミングでBizDevとしてジョインされる方は、ある程度将来的なビジネスの展望や企業とのネットワークが構築された状態でのジョインになりますので、非常に働きやすいというか、価値を発揮しやすいと思います。
エンジニアとしてジョインされる方も、挑戦的なプロダクト開発ができる環境になっていますので、実力を発揮しやすいと思います。
そういったところも含めて、ぜひご検討いただければと思います。
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