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    【暗号屋】NFT所有者のみがアクセス可能な暗号化技術「VWBL」を推進

    この記事では、暗号屋のプロジェクト「VWBL」について解説します。

    日本でも最近はNFTによるデジタルコンテンツが注目されていますが、長い間、誰でもコンテンツを閲覧できるという問題がありました。

    しかし、福岡と東京を拠点としてブロックチェーンプロダクト開発を手がける暗号屋が、NFT所有者のみがアクセスできる技術を開発しました。それがVWBLです。

    この技術を活用することで、NFT所有者以外がコンテンツを見ることができないという状況を実現することができ、新しいNFTサービスの形が期待されています。

    目次

    暗号屋とVWBLについて

    暗号屋とは?

    「暗号屋」は、ブロックチェーン技術に関連した研究開発や企業向けのコンサルティング、テクニカルディレクション、サービス開発やそれを支える人材育成をしている組織です。

    ブロックチェーン技術を活用して新しい経済活動を生み出し、社会実装することをミッションに掲げています。

    「暗号化」という名前は代表の紫竹氏が好きなアニメ「電脳コイル」に登場するハッカー集団の名前と、ブロックチェーンの基礎技術であるクリプト(暗号)の名前がマッチしたことから名付けられているそうです。

    暗号屋はNFTプロトコル「VWBL(ビュアブル)」の開発に取り組んでおり、この技術によってNFT所有者のみが復元できる仕組みでコンテンツを公開することができます。

    VWBLとは?

    VWBLは、NFT所有者のみが視聴・閲覧できるデジタルメディアプロトコルであり、実データを暗号化してNFTを権限チケットのような形でアカウントに付与することで、セキュリティの高いコンテンツ流通を実現しています。

    画像データだけではなく音楽、動画、書籍のPDFファイルなどあらゆるデジタルコンテンツで利用可能で、完全な分散型でプラットフォーム依存せず流通が可能であるため、どんなプラットフォームでも利用できる高い汎用性を持っています。

    NFTアート以降、デジタルコンテンツの流通において、誰でもコンテンツを見ることができてしまうという課題がずっとありました。VWBLはそんな課題が解決できる有力なソリューションです。

    アクセスコントロール機能をNFTに実装することで、「NFTを持っている本人だけがコンテンツを見れる」という状況を作ることができるので、音楽や動画、書籍などあらゆるデジタルコンテンツの流通を自律的に統制することができます。

    VWBLの活用事例

    具体的なVWBLの活用事例を見ていきましょう。

    活用事例①:META FLORIST

    オンラインショップ「META FLORIST(メタフローリスト)」との取り組みで、NFTデジタルフラワーのブーケに特化した「デジブーケ」の発行です。

    こちらはVWBLプロトコルを使用し、NFTデジタルブーケを受け取った人だけが送り主からの動画メッセージを視聴することができるものとなっています。

    NFT所有者だけが見ることのできるメッセージ付きのオリジナル動画として、デジブーケを大切な人に贈ることができます。また、NFTの知識がなくても、スマートフォン端末を使用して簡単にデジブーケを購入することができます。

    活用事例②:SaveExpats

    株式会社SaveExpatsとの業務提携により、NFTを使用して個人の医療健康情報を管理する国内初の事業開発が実施されました。

    この事業では、自己採血キットによる郵送検査サービスが海外駐在員と家族向けに提供されます。
    NFTを使用することにより、個人の医療健康情報を安全かつ効率的に管理することができます。

    活用事例③:Kozarocks

    沖縄県コザスタートアップ商店街(KSA)が、カルチャーイベントを開催してオリジナル楽曲を提供した際に、NFTを使用してオリジナル楽曲の限定版を発行しファンに提供されました。

    NFTコンテンツを取り扱う様々な分野で、暗号屋のVWBLの取り組みが行われていることが分かります。
    NFTの所有者だけがアクセスできる状況が、色々な場面でデジタルコンテンツの付加価値を更に高めることが期待できます。

    VWBL利用の流れ

    具体的なVWBL利用方法を説明します。

    工程はシンプルで、①NFTを発行する ②モジュールをサイトに組み込む という流れになります。

    ①NFTを発行する

    VWBLでコントラクトが用意されているので、OpenSeaやRaribleのような独自コントラクトでミント(鋳造/発行)ができるマーケットプレイスで、VWBLコントラクトでNFTを発行します。

    ②モジュールをサイトに組み込む

    オープンソースのビューワーモジュールを、ユーザーの任意のサイトなどに組み込みます。これにより、NFT所有者限定でコンテンツを公開します。

    暗号屋は色々なマーケットプレイスとも話を進める方向性で、VWBL対応可能なプラットフォームでは、その中で完結して発行することもできるようにしていく方針をとっています。

    VWBLの仕組み

    具体的な仕組みを紹介します。

    VWBLは、IPFSなどに暗号化されたデータを使用し、NFT所有者が分散鍵管理ネットワークの「VWBL Network」から復号鍵を受け取って閲覧できるようにします。
    「VWBL Network」は、分散オラクルのChainlinkとDFinityの鍵分散管理を組み合わせて構築されています。

    また権利所有者への支払いについては、EIP2981(Ethereumのロイヤリティ規格)に対応しているので、権利所有者のロイヤリティが確保されてNFTエコシステムの相互運用性が高まります。

    この仕組みを利用するとNFT所有者はコンテンツを普通に閲覧することができ、所有していない人は、例えばコンテンツの一部をプレビューで見るような形にすることができます。

    VWBLに興味のある方は公式サイトからデモアプリを利用することができるので、是非試してみてください。

    BaaS統合

    VWBLプロトコル、画期的な技術ですよね。

    NFTのアクセス権は今注目されている分野で、音楽ストリーミングサービスのSpotifyが一部地域でNFT所有者だけにプレイリストへのアクセス権を与えるパイロットテストを実施していたり、AWSが自社の環境を利用したNFTコミュニティのアクセス権管理サービスに乗り出したりしています。

    現在VWBLはPolygonとEthereumのチェーンに対応していて、今後はSolanaなどのL2/サイドチェーンにも対応する予定のようです。

    また、BaaS(Blockchain As A Service)の統合も進められていて、HokusaiなどのNFT関連サービスとの連携が積極的に行われています。
    自社内でブロックチェーン開発を行わなくてもVWBLを組み込んだサービスが開始できるので、NFT業界が今後は更に盛り上がりそうです。

    今後の展望

    VWBLは、NFTに新たな可能性をもたらすプロトコルです。

    もともとのブロックチェーンの特性である一般公開状態と、アクセス権付与によりNFT所有者のみが閲覧できるプライベート状態を両立することで、便利にNFTを活用することができるようになります。

    暗号屋は医療、アート、ゲーム、IoT、エンタメ、金融・経済などの幅広い分野で多くのプロジェクトを推進しており、過去に福岡市の公募にもエントリーしています。

    VWBLの技術によってさらに多くの分野でNFTが活用されることで、ブロックチェーン業界全体が盛り上がっていくことが予想されます。今後の動向にも注目です。

    参考

    VWBL公式HP/
    VWBLドキュメント
    META FLORIST(メタフローリスト)との業務提携
    KOZA ROCKS
    SaveExpatsとの業務提携  

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