メタバース時代に必須のゲームエンジン「Unity」の活用例5選と活用業界

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Unityは、メタバース空間を開発するためのゲームエンジンとして世界中で注目されています。初めはゲーム開発のために誕生しましたが、多彩な機能と柔軟性を持ち合わせ、ゲーム以外のメタバースの発展においても不可欠な存在となっています。3Dグラフィックス、リアルタイムシミュレーション、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)等、幅広い領域で優れたツールを提供します。

また、Unityはコーディングの知識がなくても、直感的なインターフェースを通じてプロジェクトを構築できるため、アーティスト、プログラマー、デザイナーの方々等誰もが、メタバースの魅力的な世界を共有し、形作ることができます。

この記事では、Unityがメタバースの可能性を広げる方法や、その魅力について深堀りしていきます。

目次

Unityとは

Unity公式HPより

「Unity(ユニティ)」とは、Unity Technology社によって開発されたゲーム開発に特化した機能を搭載しているマルチプラットフォーム対応のゲーム開発の統合開発環境です。

ゲーム開発をより効率的に行うことができるため、3Dグラフィックス、リアルタイムシミュレーション、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)等幅広い領域で使用されています

Unity公式HP:https://unity.com/ja

他のゲームエンジンと比べた時にUnityは比較的初心者でもゲーム開発が可能となっており、その特徴を以下見ていきましょう。

マルチプラットフォーム対応

Unityでは、SwichやPlayStationのような家庭用ゲームから、WindowsやMacのOSに対応したPCゲーム、iOSやAndroidに対応したスマホゲーム等幅広く開発が可能となっているため、開発者はプラットフォームに依存せずに開発を行うことができます

プログラミングなしでもゲーム開発が可能

Unityでは、コードを一から書くことなくゲーム開発を行うことができます。具体的には、アセットを公開しているアセットストアから、アセットを使用することにより特定のプログラム言語を用いてコードを書かずともゲームを開発することが可能です。そのため、プログラミング初心者にも人気のあるものとなっています。

アセットストアのアセットデータが充実

アセットストアとは、ユーザーが作成した3Dモデルやプラグイン等の開発の際に利用できる素材を登録・販売ができるストアです。多くのユーザーがUnityを利用しているため、アセットストアも充実しています。

Unity アセットストアサービスサイト:https://assetstore.unity.com/ja?locale=ja-JP

Unityで開発されたプロジェクト-5選-

Unityは既に多くのプロジェクトにおける開発にて使用されています。

Unityで開発されたゲームやアプリの例を5つ紹介します。

①ポケモンGo

POKEMON GO公式HPより

大人気のポケモンのスマートフォン向け位置情報ゲームアプリです。現実世界と仮想世界を組み合わせた拡張現実(AR)ゲームで、スマートフォンを使用してポケモンを捕まえ、トレーナーとして育てるものです。ポケモンの捕獲や育成に加え、アイテムを獲得するポケストップ機能やジムバトル、その他種々のイベントがあり、実際の位置情報と紐づいておりとても人気のゲームとなっています。

②ヒューマンフォールフラット

ヒューマン フォール フラット公式HPより

ヨロヨロな”ヒューマン”となり、パズルのステージでスタートからゴールを目指し冒険するゲームです。ゴールに辿り着くために様々な想像を廻らせ行動する点が新しく人気となっています。”ヒューマン”は歩いたり、飛んだり、掴んだり、登ったり、運んだりできるためのその動きをマスターすることが必要です。またキャラクターをカスタマイズできたり、マルチプレイも可能となっています。

③ドラゴンクエストウォーク

ドラゴンクエストウォーク公式HPより

ドラゴンクエストのRPGの世界と現実世界が紐づいたロールプレイング型位置情報ゲームアプリです。ゲームをプレイすると同時に健康管理も可能となっています。近くに出現したモンスターとのバトルを通してキャラクターを成長させたり、回復スポットで回復したり、現実の世界でドラゴンクエストの世界を体感することができます。

④白猫プロジェクト

白猫プロジェクト公式HPより

冒険をテーマのスマートフォン向けのアクションRPGであり、キャラクター編成と発動させるスキルの順番を組み合わせることができ、楽しみ方も無限大となっています。多彩なキャラクターを選ぶことができ、最大4人まで同時にプレイできることも魅力となっています。また、他のプロジェクトのコラボレーションも積極的に行っており、2023年9月現在は範馬刃牙とのコラボレーションをおこなっています。

⑤ウマ娘

ウマ娘公式HPより

競走馬を擬人化したキャラクターであるウマ娘を育成し、レースでの勝利を目指すゲームです。ガチャで育成対象となるウマ娘を獲得でき、育成していくことにより能力が成長していきます。イベントも多く行っており、そのキャラクターのビジュアルのかわいらしさから、推し活動に繋がり様々なグッズへと展開しています。

Unityが活用されている業界

メタバース空間は様々な業界にて、様々な課題を解決する手段として注目されており導入が進んでいます。ここではUnityが活用されている業界を見ていきましょう。

自動車業界および運輸業界

Unity公式HPより

Unityを使用することで、自動車メーカーや自動車部品メーカーは車両の挙動や性能の3Dシミュレートや新しい自動車モデルの設計や性能評価を行うことができます。また、運転教習所やトラック運転手の訓練センター等にて、Unityを使用して運転シミュレータを開発し、安全な運転トレーニングを提供することができ、運転の練習や危険な状況のシミュレーションを行うことができます。

小売と商取引

Unity公式HPより

Unityを使用することで、仮想ショッピング体験を構築できます。3Dモデルや仮想現実(VR)を活用し、顧客が商品を詳細に見ることができる仮想店舗を作成し、商品を実際に見たり、試着したりできるバーチャルフィッティングルームへと応用も可能です。また、3D空間で自由に製品をカスタマイズしたり、商品のデジタル表示が可能となっています。

建築設計、エンジニアリング、建設

Unity公式HPより

Unityを使用することで、建築デザインの3Dモデルを作成し、建物の外観や内部のデザインを仮想的に見せることができます。また、建築物の物理的な特性や構造のシミュレーションへも応用でき風荷重、地震応答、熱応力などの要因を評価し、設計プロセスを改善することも可能です。その他、建設作業員や機械オペレーター向けの訓練シミュレータを開発し、安全な建設手順や機械操作を訓練することもできます。

Unityの将来性

Unity 公式HPより

新たなエンタメを生み出したり様々な業界の課題を解決する手段としてのメタバースを開発するために必要なUnityの将来性はとても高いと言えるでしょう。元々Unityはゲームエンジンとして始まりましたが、その将来性はゲーム開発に留まらず、さまざまな分野で広がっていくと推察されます。

メタバースの世界市場は2021年に約4兆円だったものが2030年には約78兆円まで拡大すると予想されおり、Unityを使いこなすことができる人材は今後とても重宝されると予想されます。

Unityは実装するのに必要なアセットも多く用意されていることから学習の参入障壁は低く初心者でも比較的始めやすいものとなっていますので、ぜひUnityを始めてみましょう。

総務省 仮想空間市場:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd236a00.html

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