MENU
採用担当の方はこちら
業務委託案件をお探しの方はこちら
メルマガ/AI・Web3 Insight



    Texas Instruments、世界最小の32ビットMCU「MSPM0C1104」を発表

    Texas Instruments(TI)は2025年3月11日(米国時間)、1.6mm×0.861mmという極小サイズの32ビットマイクロコントローラ(MCU)「MSPM0C1104」を発表した。この新製品は、ドイツで開催中の「embedded world 2025」展示会で公開され、医療用ウェアラブルデバイスやパーソナルエレクトロニクスなど、スペースが限られたアプリケーションへの応用が期待される。

    目次

    MSPM0C1104の技術的特徴

    MSPM0C1104は、Arm Cortex-M0+(※1)アーキテクチャを採用し、最大24MHzで動作する。メモリ構成は16KBのフラッシュメモリ(※2)と1KBのSRAMを備え、3チャンネルの12ビットA-Dコンバーター(ADC ※3)、3つのタイマー、6つのGPIOピンを搭載している。さらに、UART、SPI、I²Cなどの標準的な通信インタフェースもサポートしている。

    これらの機能により、設計者は性能を損なうことなく、基板スペースを最適化しつつ多様な機能を実装できる。特に、医療用ウェアラブルデバイスやパーソナルエレクトロニクスなど、小型化が求められる市場での需要に応える製品であると言える。

    MSPM0C1104は、動作時の消費電力が87μA/MHz、SRAM保持付きのスタンバイ時は5μAと、高い電力効率を実現している。これは、低消費電力が求められるアプリケーションにおいて大きな利点となる。
    また、1.6mm×0.861mmというサイズは、競合他社の最小サイズ品よりも38%小型であり、TIの技術的優位性を示している。
    さらに、MSPM0C1104のWCSP品の単価は1000個購入時に0.20米ドルと、コスト面でも競争力がある。

    一方で、極小サイズゆえに熱管理や信号干渉の問題が懸念される。小型化に伴い、部品間の距離が近くなるため、これらの問題が設計上の課題となる可能性がある。

    ※1 Arm Cortex-M0+:省電力かつ高効率な32ビットプロセッサコアで、組み込みシステム向けに広く使用されている。

    ※2 フラッシュメモリ:電源を切ってもデータを保持する不揮発性メモリの一種で、プログラムやデータの保存に利用される。

    ※3 A-Dコンバーター(ADC):アナログ信号をデジタル信号に変換する装置。センサーからのアナログデータをマイクロコントローラで処理する際に使用される。

    今後の展望

    これらの特徴により、MSPM0C1104は市場での差別化を図っていると考えられる。
    技術革新が進む中で、MSPM0C1104のような製品が新たなアプリケーションに適応する可能性もある。例えば、スマートホームや自動運転車両など、より高度な処理能力が求められる分野への展開が期待される。

    このような背景の中、今後TIは市場での競争力を維持し、さらなる成長を遂げることができると予想される。
    特に、技術革新を通じて新たな市場ニーズに応えることで、持続的な発展が期待されるのである。

    🚀 AI・Web3業界への転職を考えているあなたへ

    「最先端技術に関わる仕事がしたい」「成長市場でキャリアを築きたい」そんな想いを抱いていませんか?

    Plus Web3は、AI・Web3領域などテクノロジーに投資する企業の採用に特化したキャリア支援サービスです。

    運営する株式会社プロタゴニストは、上場企業グループの安定した経営基盤のもと
    10年以上のコンサルタント歴を持つ転職エージェントが
    急成長する先端技術分野への転職を専門的にサポートしています。

    こんな方におすすめです

    ▼成長産業であるAI・Web3業界で新しいキャリアを始めたい
    ▼「未経験だけど挑戦してみたい」という熱意がある
    ▼今のスキルを最先端技術分野でどう活かせるか相談したい
    ▼表に出ない優良企業の情報を知りたい

    業界に精通したキャリアアドバイザーが、
    あなたの経験・スキル・志向性を丁寧にヒアリングし、
    最適な企業とポジションをマッチングします。

    Web3企業

    AI企業

    この記事が気に入ったら
    フォローしてね!

    • URLをコピーしました!
    目次