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    楽天モバイル、衛星通信で全国カバー率100%へ アンテナ面積36倍で差別化図る

    2025年4月23日、楽天モバイルは2026年10〜12月に衛星との直接通信サービスを日本国内で開始すると発表した。米AST SpaceMobileの商用衛星「Bluebird」を活用し、通信カバー率100%達成を目指す。

    目次

    アンテナ面積223㎡が強み 通信品質と速度向上で競争力発揮

    楽天モバイルが提供する衛星通信サービスは、AST SpaceMobileの低軌道衛星「Bluebird」を基盤とする。

    この衛星は、既存の地上インフラが届かないエリアでもスマートフォンへの直接通信を可能にし、カバー率を99.9%から100%に引き上げる狙いがあるという。
    特筆すべきはアンテナの大きさで、面積は約223㎡。これは競合するStarlinkの約6.2㎡と比較して実に36倍の規模となる。

    楽天モバイル会長の三木谷浩史氏は、スマートフォンの電波出力の低さを補うには大規模なアンテナが不可欠であると述べ、この点が通信品質に直結すると強調している。

    通信速度においても楽天モバイルは優位性を打ち出す。
    次世代衛星「Block 2」の投入により、ピークデータ速度は現行の10倍となる120Mbpsを予定している。

    2025年4月には福島県でビデオ通話試験が実施され、地上局から送信された信号が衛星を経由して東京都のスマートフォンに届くことが確認されたという。この実績は、実用化に向けた大きな一歩と考えられている。

    IoTや災害時通信で拡がる応用 競合との差別化ポイント

    楽天モバイルの衛星通信サービスは、単なる通信カバー率の拡大にとどまらないという。

    三木谷氏は、AST SpaceMobileの技術がIoT領域に新たな可能性をもたらすとし、特に災害時の通信インフラとしての重要性を指摘した。
    大規模災害で地上インフラが損傷しても、衛星を介した通信手段が確保されることで、被災地支援やドローン配送など多岐にわたる活用が期待される。

    一方、KDDIは2025年4月10日から既に「au Starlink Direct」による衛星通信サービスを展開しており、SMSや位置情報共有を中心とした提供を進めている。
    これに対して楽天モバイルは、ビデオ通話対応など高帯域なサービスを打ち出し、アンテナ性能や通信速度の面で差別化を図っていると考えられる。

    しかし、サービス開始までには時間的猶予があり、今後の開発進捗や衛星の安定運用が前提となるだろう。そのため、計画通りのスケジュールで実現できるかは不透明な部分も残る。
    また、「au Starlink Direct」との競争が激化することが予想される中では、楽天モバイルの料金設定やサービス品質が市場に受け入れられるかは未知数である。

    とはいえ、この競争環境は、今後の衛星通信市場における各社の戦略を左右する要素となるだろう。
    通信料金や利用者の利便性といった視点でも、注目される局面がしばらく続きそうだ。

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