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    OpenEditionとは?火付け役ともなったChecks VVの概要と共にその展望も考察!

    昨年末からweb3業界で急激に話題となった「OpenEdition」について解説します。初見の方はもちろん、NFT業界にいる方もその定義と展望を改めて考えるきっかけとなれば幸いです。

    目次

    OpenEditionとは?

    OpenEditionはNFTミント方法(販売や配布方法)の1つです。より具体的に言えば、一定期間内であれば誰でも自由にミントができる制限時間付きの個数無制限のミント方法を指します。時間制限付きのミントなのでTimed Edition(TE)と呼ばれることもあります。

    ではここで、OpenEdition(OE)をより理解するために、そもそもNFTのミント方法が何種類存在するのか、その分類を整理してみます。

    NFTのミント方法

    • 固定価格の販売:あらかじめ決められた金額での販売
    • オークション販売
      • イングリッシュオークション:より高い値段で入札した人が落札できるオークション
      • ダッチオークション:徐々に下がる値段に対して入札していくオークション
    • フリーミント:Giveawayなど、無料で配布する、POAP等も同様
    • OpenEdition:制限時間付きで個数無制限で購入(無料も)可能

    大体がこれらのミント方法を組み合わせてNFTをリリースしていきます。

    また、ミント方法とは別に一点物を販売していく場合とジェネラティブ等で数百から数千のNFTを販売していく場合も存在しますし、固定価格とオークションを組み合わせての販売もあり得ます。

    OpenEdition(OE)の特徴

    では、今までの固定価格やオークション販売とOpenEditionとの違いはどこにあるのでしょうか?

    それは「同一NFTを制限時間以内であれば個数無制限でミント可能」な点にあります。

    今までのNFTの多くは「一点物」を「あなただけ」にミントしていました。CryptoPunksのような数千体のジェネラティブNFTでさえ、同じ模様のクリエイティブは世界に1つしかなく、発行条件は決まっていました。オークションや固定価格の販売は、その上でのミント方法でした。

    しかし、OpenEditionはこれとは全く逆とも言えるミント方法です。

    まず一点物ではありません。OpenEditionで入手できるNFTは世界にあなただけが持っている物ではありませんし、制限時間内であれば誰でも入手できるので発行上限も決まっていません。

    このように一見すると今までのNFTのセオリーと真逆とも言えるミント方法がなぜ盛り上がってきているのでしょうか。具体的なプロジェクトの事例を紹介しながら、その理由を解説します。

    世界で話題を巻き起こした「Checks VV」

    OpenEditionブームを牽引したNFTプロジェクトが「Checks VV」です。

    https://checks.art/ より

    Checks VVはそのタイトルの通りチェックマークが集合しているアートNFTです。8×10の80個のチェックが並んでいます。このチェックマークはTwitter Blurでの騒ぎをモチーフにしているようです。

    制作したのはベンツやマクドナルドのデザインも手掛けたデザイナーのジャック・ブッチャー氏です。彼は過去にもNFTとJPEGの違いを表すNFTを制作するなど、NFTに対して好意的なデザイナーとして知られていました。

    https://foundation.app/@visualizevalue/foundation/12012 より

    NFT情報

    Checks VVは同じくOpenEditionの火付け役ともなったNFTミントサイトの構築ツール「Manifold」にて販売されました。

    販売形式は当然「OpenEdition」で、24時間以内であれば、誰でも何個でも8ドル相当で購入できました。最終的に16,031個がミントされ。一次流通の売上は約1500万円以上となりました。

    そこから価格は高騰し、執筆時の2023年2月28日時点ではフロア価格約2.1Eth(約43万円)です。最初は8ドルで購入できたものが2ヶ月ほどで高騰しました。

    https://opensea.io/collection/vv-checks より

    ブームの理由

    そのブームの理由の1つは「NFTのバーン機能」を使った取り組みにあります。80個のCheckがあるNFTを2つ集めてバーンすることでCheckの数が40個のNFTとなります。同様に、同数のCheckのNFTをバーンすることでCheckの数を半分にしていくことができます。

    https://twitter.com/NftPinuts/status/1622562467305132032?s=20 より

    このバーン機能はまだ解放されていませんが、1のChecks VVを作るには64個のNFTが必要となり、フロア価格2Ethを超える現時点では今から集めるには相当な資金が必要となります。

    こういったゲーム性も相まって、Checks VVは非常に話題となり、世界中で人気となりました。

    OpenEditionの展望は?

    さて、Checks VVの事例を紹介させていただきました。

    Checks VVも販売当初は「OpenEditionで個数制限もない同一クリエイティブのNFTに価値がつかない」と批判されていました。しかし、結果はOpenSea世界トレンドランキングでも1位を獲得するほどの人気となりました。

    ここにはバーン機能を用いたゲーム性やファウンダーの有名さも相まっての人気なのかもしれません。ただ、OpenEditionの作品に価値がついたことは事実であり、その後のOpenEditionブームの火付け役となりました。

    結論、OpenEditionは今後も新しいNFTのミント方法として定着すると考えています。

    「制限時間付きで誰でも購入できる」という特徴は、裏を返せば「その期間外に購入することはできない」ということです。Checks VVも誰でも何個でも8ドルで購入できたのに、今は最低でも2Ethを出さないと購入することはできません。

    しかし、これは不思議な話ではなく、現実世界でも良くあります。

    例えば、今はポケモンカードが人気です。昔販売されていた、今は入手困難なカードに数百万円を出す人もザラにいます。このように「昔は誰でも何個でも購入できたけど今は買えない」というこの仕組みはOpenEditionと全く同じです。

    短期的に見れば、今までのNFTの固有のクリエイティブを個数限定で販売する形とは異なって見えますし、個数無制限で出してしまえば価値がつかないように見えるかもしれません。しかし、長期で見れば、貴重なものであれば後から価値が生まれることは多々あります。

    そう考えると、OpenEditionはNFT業界からすれば新しいミント方法(販売方法)ですが、人間の歴史から見れば通常の販売方法とも言えるため、今後も残り続ける普遍的な価値を持つと考えています。

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