OpenAI、元アップル幹部アイブ氏のAIスタートアップ「io Products」の買収を検討か

OpenAIは、元Appleのデザイン責任者ジョニー・アイブ氏とOpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏が共同で設立したAIスタートアップ「io Products」の買収を検討していると、2025年4月6日にThe Informationによって報じられた。

OpenAI、io Productsの買収を通じてハードウェア市場への進出を計画

OpenAIによるio Productsの買収が実現すれば、OpenAIはAI技術を活用したハードウェア市場への本格的な参入を果たすことになる。
報道によれば、買収額は5億ドル（約740億円）以上と見積もられている。

io Productsは、AIを活用した新しいデバイスの開発に取り組んでおり、具体的には画面のないスマートフォンやスマートホーム機器などが含まれている。
ただし、同社が実際にスマートフォンを開発しているわけではないとの情報もある。

この買収により、OpenAIはio Productsのデザインチームやエンジニアリングチームを取り込み、AI技術をハードウェアに統合することで、スマートホームやその他の分野での成長を促進することが期待されている。

市場調査会社IDCのジテシュ・ウブラニ氏は、「OpenAIがハードウェア系スタートアップと提携することで、他のデバイスや用途でも優位性を維持しやすくなる」と述べているという。
この動きは、AI技術の進化とともに、スマートホーム市場の成長を促進する可能性がある。

市場への影響と今後の展望

OpenAIがジョニー・アイブ氏のAIスタートアップ「io Products」の買収を検討しているという報道は、AIとハードウェアの融合における新たな展開を示唆している。

OpenAIのこの動きは、Appleなどの既存のハードウェアメーカーとの競争を激化させる可能性もある。
特に、一部報道では、Appleは自社製品へのAI機能の統合に苦戦しているとされており、OpenAIの参入は市場の勢力図を変える要因となり得る。

また、io Productsは、開発に取り組んでいるとされる画面のないスマートフォンやスマートホーム機器など、AIを活用した新しいデバイス製品が市場に投入されれば、ユーザーの生活様式やデバイスとの関わり方に変革をもたらす可能性がある。

OpenAIとio Productsの協業が具体化すれば、AI技術とハードウェアデザインの融合による革新的な製品が登場することが期待される。これにより、ユーザーエクスペリエンスの向上や新たな市場の創出が見込まれる。

今後、OpenAIとio Productsの動向に注目が集まる中、AI技術とハードウェアの融合がどのように進化し、消費者にどのような新しい体験を提供するのかが期待される。