【Web3転職インタビュー】pNounsの 運営メンバーShutoさんへインタビュー | Nounsコミュニティ拡大のため、提案アイデアの流動性を高めより大きいインパクトを創出する
今回は、最もDAOらしいDAOと呼び声の高いNounsのNFTを共同所有するコミュニティpNounsの運営メンバーであるShutoさんへお話しを伺いました。本記事は、Web3領域に興味あるけどどう動き出せたらいいかわからない方やこれからWeb3領域で活躍したい方にぜひ読んで頂きたい記事となっています。
pNouns | 運営メンバー Shutoさん
神戸大学農学研究科の大学院に所属。NounsのNFTを共同所有するコミュニティであるpNounsの運営を行うと共にWeb3スタートアップへ積極的に投資するSkyland Venturesでインターンに従事している。
スタートアップ業界の情報収集を行う中でNFTに出会い、ブロックチェーンゲームに触れ、NFTトレードを行い、その後pNounsの運営へ参画。
ShutoさんTwitter:https://twitter.com/shutollen
pNouns公式HP:https://pnouns.wtf/
pNouns公式Twitter:https://twitter.com/pNounsOFFICIAL
pNouns公式Discord:https://discord.com/invite/GncRUJJscX
NounsのNFTを共同所有するpNounsとは
––––まず始めに、pNounsとはどのようなプロジェクトなのか概要について教えてください。
はい。pNounsについて説明する前にNounsについて説明する必要があります。
Nounsとは、毎日一体ドット絵のキャラクターのNFTがオークション形式で販売され、オークションで販売された収益をトレジャリーに集めDAOで運用していくNFTプロジェクトです。DAOでは、Nounsを広めていくために日々様々な提案がされており、NounsのNFTホルダーが提案に投票しお金の使い道を決定していきます。
今、説明したドット絵のキャラクターの生成・オークション・お金の使い道の提案と投票、これらすべてのルールがスマートコントラクトという改ざんできないプログラミング言語で規定されています。この仕組みが自走しているという点でNounsDAOが最もDAOらしいと呼ばれているんです。
––––毎日一体NFTがオークション形式で販売されるNounsの仕組みはユニークですね。
はい、ただ現在1つのNounsのNFTを落札するのに約30ETH(≒約700万円)必要なので、中々1人で購入するのはハードルが高いです。
そこで、NounsのNFTをコミュニティで共同所有するpNounsが生まれました。
pNounsは、コミュニティでNounsのNFTを共同所有するものであり、pNounsからNFTを発行して資金を集めそのお金を用いてpNounsコミュニティとして、NounsのNFT販売オークションに参加します。
––––確かに1人では購入できない程NounsのNFTは高額ですね。共同所有するメリットはどのようなものがあるでしょうか
NounsのNFTをpNounsのコミュニティとして共同所有しているので、1人のアイデアだけでなくpNounsコミュニティ参加者の数だけアイデアが生まれるため、より多岐にわたる提案が可能となっている点ですね。
現在Nounsのトレジャリーには2万8000ETH(≒約60億円)も溜まっているため、みんなの知恵を持ち寄るようにpNounsにて共同所有している参加者数の数だけアイデアが生まれるので、このNounsのトレジャリーの金額をより有効活用することができます。
––––なるほど、pNounsが必要な理由がわかりました。ところでpNounsの”p”とは何を指すのでしょうか
pNounsを立ち上げたPajiさん自身も”p”の意味に関して、明言していないので答えられないですね(笑)。
pNounsコミュニティでも、プロジェクトの”p”、平和を意味するピースの”p”、はたまた創設者のPajiさんの”p”等様々な憶測が出ており、現状複数の意味が出ていますね。
pNouns創設者PajiさんのTwitter:https://twitter.com/paji_a
pNouns創設者PajiさんのVoicy:https://voicy.jp/channel/2834?premium=1&user=lotsj9xqhj
pNounsでディスカッションされた内容をNounsへ提案する
––––pNounsの生まれた背景、概要についてわかりました。実際にpNounsのコミュニティとしてNounsへどのようなプロジェクトを提案されているのでしょうか
pNounsから提案したものとしては、デザインフェスタという日本の大きいデザインの祭典における展示会への出展の提案ですね。NounsどころかNFTを知らない人に、Nounsのキャラクターに特徴的な眼鏡をかけて頂き写真撮り、よりNounsの認知を広げていくものです。
––––なるほど、展示会への出展ですね。提案に関する要件とかはあるんですか
私利私欲のためであっても賛成の基準をみたせば可決される。そこはスマートコントラクトで決められたルールが絶対なんです。提案が可決されれば、お金が自動で振り込まれます。
現在も多種多様な提案が多くあり、もちろん社会貢献的な提案もありますね。Nouns・NounsDAOの仕組みを広めるという大前提があるので、この提案がNounsの認知拡大にどう貢献するのか?という点は大事になってきます。
––––そうなんですね、例えば他にはNounsではどのような提案があるんですか
Nounsを使って映画を作るというのもありますね。NounsのIPを用いて映画を作るもので、期間や映画制作会社を記載した上で予算を提示しています。また、NounsのNFTに連動して、実物の大きいアート作品をコンピューターで作り出すプロジェクトもギャラリーの方が提案されています。
他にも世界中の大きいクリプトカンファレンスに、Nounsの眼鏡つけて出展するために、予算が欲しいですという提案もありますね。
––––本当に様々な提案があり、投票で実行までできちゃうんですね。Nounsにいる方はどういう方が多いんですか
大きく2つの属性に分けられ、明確に何かやりたいことがあって提案する方と明確にやりたいことはないけどDAOに興味があったり社会貢献してみたい方ですね。
Web3に関する知識レベルも様々でそれこそ、一般の主婦さんと一緒に企画を作ることもあるくらいなので、本当に誰でも参加できるものとなっています。
pNounsでより大きなインパクトを創出していく
––––pNounsの今後の展望について教えて下さい
やはりpNounsの規模はまだまだ小さくNounsや日本に大きな影響を与えられる状態ではないので、より大きく日本にインパクトのある提案をして実行していきたいと思っています。
また、Nouns自体もWeb3業界では有名なプロジェクトとなっていますが、日本ではまだまだ知らない方も多いのでNounsの認知も広げる活動を行っていきたいです。
––––確かにWeb3自体の認知を広げる余地は大いにありますね。具体的にはどのようなことをしていくのでしょうか。
やはり影響力を大きくしていくためには、Nouns自体のIPのみならず、日本の既存企業や地方自治体とコラボレーションしていく必要があると考えていて、具体的に話を進めています。
コラボレーションによりNounsの認知も広がっていくので、Web3の普及にも貢献できると共にNounsのコミュニティからも支持される活動となっています。
––––確かに、コラボレーションはNounsを普及させるためには強力な手段ですね
はい、コラボ先としても一からNounsに関わるためには高額なNounsのNFTを購入する必要があるので、それだったらコラボレーションした方が近道なので、Nounsもコラボ先もWin-winの関係となっています。
DAOとしてやっているので、アイデアを出す人は多種多様な方がいいので、こういうコラボレーションは今後もどんどんやっていきたいですね。
Skyland venturesでのインターンでの取り組み
––––現在、Web3スタートアップへ積極的に投資するSkyland Venturesにてインターンされていますが、インターンを始めた背景に関して教えて下さい
はい。pNounsの運営をする中でWeb3のエコシステムやその技術自体に興味が沸いてくると共に、Web3業界の発展にはベンチャーキャピタルの存在が必要不可欠であると感じたことが大きいですね。
サステナブルなWeb3プロジェクトを支援する意味では、特にベンチャーキャピタルの役割は大きく、その活動に貢献していきたいと思ったためです。
––––そういう経緯だったんですね。現在具体的にはどういう業務を行っているんですか
Web3エンジニアの活躍できる場を作ることを目標に、ハッカソンの開催やイベントの企画を行っています。
また、Web3プロジェクトのリサーチ業務等も行い、Web3業界で働く上での基盤を身に付けることができています。
未経験からWeb3の領域で活躍するために
––––ShutoさんのようにWeb3業界で活躍するためにはどのようなことが必要でしょうか
まず、Web3は黎明期だからこそ、失敗という概念がないのでチャレンジできる人が活躍できるということですね。
自分自身Web3業界にきてまだ1年も経ってないですが、Web3プロジェクトの運営を行うことができているのは、自分の実力というよりは、このWeb3の黎明期に飛び込んだことが大きかったと考えています。
––––失敗がないというのは確かにそうですね。ShutoさんはどのようにpNounsの運営メンバーになったのでしょうか
それこそ、PajiさんがpNounsを立ち上げた際に運営メンバーをTwitterで募集していて、そこにDMしたのがきっかけですね。
当時自分は全然Web3の知識はなくスマートコントラクト等の技術もほとんど知らない状態でしたが、DMして手を挙げたことにより運営メンバーとして参画することができました。
––––なるほど、今からWeb3業界に飛び込む方にとっても、TwitterのDMが有効そうですね
そうですね、Web3業界のインフルエンサーの方も案外DMが返ってくるので、興味がある方にDMするのは1つ有効な手段ですね。
また、オンラインのカンファレンスも4,5人しかいない時もあったりするので、そこで仲良くなることも多いので意外とチャンスです。
––––最後に読者へのメッセージをお願いします
Web3に興味のある方は、まず主体的に動くことが大事になってきます。TwitterのDMやカンファレンスへの出席に加え、自分でNFTを発行したり、立ち上がったばかりのNFTプロジェクトにコンタクトを取り参画してみたりすることがおすすめです。
その中でもpNounsは、その機会を提供できるコミュニティとなっています。誰でも参加でき、提案もできますし、提案に対するディスカッションも行うのでWeb3の基礎について学べることも多いと考えていますので、ぜひ参加して見て下さい。
そして、主体的にプロジェクトを行うとどんどん情報が入ってきて見えてくる景色も全然違うので、とにかくNFTプロジェクトを運営したり始めてみることが初めの一歩であると考えています。
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