Microsoft、メモ帳にAI要約機能を追加　Windows Insider向けに提供開始

Microsoftは3月13日、Windows Insider向けに生成AIを活用した要約機能を搭載したメモ帳の新バージョンを公開した。この機能により、ユーザーは選択したテキストを即座に要約できるほか、最近のファイルを開く新機能やSnipping Toolの強化も行われた。

メモ帳のAI要約機能と新たな利便性向上

Microsoftが提供を開始した新バージョンのメモ帳（バージョン11.2501.29.0）では、生成AIを活用した「Summarize」機能が追加された。
この機能により、ユーザーはテキストを選択し、右クリックメニューやCopilotメニューから要約を実行できる。ショートカットキー「Ctrl + M」も用意されており、効率的な利用が可能となる。

要約機能を利用するには、Microsoftアカウントへのサインインが必要であり、さらにMicrosoft 365 Personal、Family、またはCopilot Proのサブスクリプション契約者は、AIクレジットを消費することで要約の精度を向上させることができる。

また、今回のアップデートでは「Recent Files」機能も追加され、最近閉じたファイルを容易に開くことが可能になった。
ファイルメニューからアクセスできるほか、履歴を残したくない場合にはこの機能を無効化するオプションも用意されている。
これにより、ユーザーの作業効率が向上し、特に複数のドキュメントを扱う環境において利便性が増す。

Snipping Toolの機能強化と今後の展望

今回のアップデートでは、Snipping Tool（バージョン11.2502.18.0）にも新機能「Draw & Hold」が追加された。
この機能は、スクリーンショット上に描いた図形を自動で整えるもので、ユーザーがフリーハンドで描いた円や四角を補正し、正確な形状に変換する。
これにより、視覚的な表現が求められるプレゼンテーションやドキュメント作成において、手軽に図形を作成することが可能となる。

これらの新機能は、Windows 11のCanaryおよびDevチャネルで提供されており、今後のフィードバックをもとに改善が行われる見込みだ。

今回のアップデートにより、Microsoftは日常的な作業環境を一層快適にすることを目指している。AIを活用した機能の拡充により、今後もユーザー体験の向上が進むと考えられる。