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    メタマスク提供の暗号資産デビットカード「MetaMask Card」を解説|欧州にて試験運用スタート

    (アイキャッチ画像引用元:https://metamask.io/news/latest/introducing-metamask-card-upgrade-your-crypto-spending/

    メタマスク(MetaMask)」は、自己管理型の暗号資産(仮想通貨)ウォレットから直接の即時払いができるMastercardデビットカード「メタマスクカード(MetaMask Card)」の提供を2024年8月14日に開始しました。

    そこで本記事では、メタマスクカードの概要を解説するとともに、長所・短所や、先行提供が開始されているEU諸国とイギリスでの反応も紹介します。

    目次

    「メタマスク(MetaMask)」とは

    メタマスク(MetaMask)」とは、イーサリアムチェーンを基盤とする自己管理型の暗号資産・仮想通貨ウォレットです。
    2016年9月にソフトウェア開発企業の「ConsenSys」がサービス提供を開始しました。

    メタマスクでは、仮想通貨の貯蓄・出金・送金などが行えます。まさに、現実世界の「財布」と同じような機能を有しています。

    対応ブラウザはGoogle Chrome、Microsoft Edge、Firefox、Braveであり、対応OSはiOS、Androidです。様々な環境で手軽に利用できるのが魅力のサービスです。

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    「メタマスクカード(MetaMask Card)」とは

    メタマスクカード(MetaMask Card)」とは、メタマスクから直接、即時支払いができる世界初のMastercardデビットカードです。このカードが対応している場所であればどこでも、現実世界・オンライン両方の取引にメタマスク内の仮想通貨を使用できます。

    使用可能者・地域

    メタマスクカードは、2024年8月14日にEU諸国とイギリスを対象に試験運用が開始されました。このカードを使用できるユーザーは、自分の「MetaMask Portfolio」に「Card」タブが表示されています。このタブからアカウント設定に進むことができます。

    引用:https://support.metamask.io/metamask-portfolio/card/getting-started/

    「Card」タブが表示されていないユーザー(=試験運用の対象になっていないユーザー)は、このフォームに情報を入力することで今後の動向に関する通知を受け取れます。

    対応トークン・チェーン

    メタマスクカードは現時点(2024年9月6日)では、USDC・USDT・wETHによる支払いが可能です。この中から任意のトークンを指定して支払い限度額を設定するだけで、ユーロなどの法定通貨に即座に変換され、支払いが行われます。

    採用されているチェーン(システム)は、Ethereumを搭載したzkEVMブロックチェーンである「Linea」です。「Linea」はEthereumよりもガス代が低く、トランザクションの処理がはるかに速いのが特徴です。

    zk-EVMについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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    メタマスクカードの長所・短所

    メタマスクカードが先行提供されているEU諸国やイギリスでの反応も取り上げながら、カードの長所と短所をまとめます。

    長所

    信頼性の高い「MetaMask」提供のサービス

    メタマスクカードは、Web3業界で比較的安定した信頼を築いているMetaMaskが提供しています。長年の運営実績があるため、ラグプルなどの詐欺を働く可能性は低いでしょう。

    また、カード使用時に問題が発生した際は、サポートセンターの手厚くスピーディーな対処が期待できます。

    暗号資産(仮想通貨)と法定通貨をシームレスにつなぐ

    業界では長年、暗号資産や仮想通貨は日常生活で使い道が限られているため無価値であるという議論がありました。その議論を解決するカギとなるのが、メタマスクカードです。

    メタマスクカードを使うと、日常の簡単な買い物でも「仮想通貨→法定通貨」の切り替えを瞬時に行い、支払いできます

    実際、このカードを牛乳の購入に使用した例がXのポストでは見受けられます。

    また、メタマスクウォレットの接続からApple Walletへのカード追加まで、20分もかからないほどスピーディーにできたという報告もあります。

    このように、メタマスクカードの登場によって、日常生活でも暗号資産・仮想通貨はより使いやすくなることが期待できます。

    短所

    対応トークン・チェーンが限定的

    現時点でメタマスクカードは対応しているトークンやチェーンが限定されています

    前章で記したように、このカードでは「USDC・USDT・wETH」のいずれかを「Lineaチェーン」でのみ取引できます。

    そのため、カードを利用したい時はこれらのトークンを準備したり、ガス代のETHをLineaチェーンに移したりといった手間が必要となります。

    実際、それらをしておらず取引に失敗した報告もありました。

    物理的なカードが未登場

    現時点では、メタマスクカードの物理版はリリースされていません。(バーチャルカードのみのリリース)

    物理版カードに対する公式の発表は以下の通りです。

    Q: Can I get a physical card?(物理的なカードは取得できますか?)

    A: Not yet! Stay tuned for more details in the future.(まだできません。今後の詳細発表をお待ちください。)

    (筆者翻訳)

    引用:MetaMaskポートフォリオ「FAQs」

    まだ取得できない』とのことなので今後に期待ですが、現時点では物理的なカードがないことで不便なシチュエーションもあります

    例えば、メタマスクカードをインストールしているデバイス(スマホなど)が使えない時や、カードを使ってATMからお金を引き出したい時、本人確認のために物理カードが必要な時などは不自由を感じるでしょう。

    まとめ

    メタマスクカードは、2024年8月14日にヨーロッパで試験運用され始めました。

    暗号資産・仮想通貨の社会実装を進展させる世界初のデビットカードとして注目されていますが、試験運用段階であるため改善点もまだあるようです。

    日本で使えるようになるのはもう少し先になりますが、メタマスクカードの今後に期待しましょう。

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