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    韓国、独自AIを国防中枢に全面導入 “ゴールデンタイム”宣言で世界安全保障ハブ狙う

    2026年1月30日、韓国政府は国産の人工知能(AI)ファウンデーションモデルを国防分野へ本格導入すると発表したことが今月3日報じられた。国家人工知能戦略委員会や国防省などが懇談会を開催し、軍のAI転換を国家戦略として推進。民間の最先端技術を安全保障に接続し、世界的なAI安全保障拠点を目指す動きである。

    目次

    政府主導で国防AX加速、独自AI配備へ

    韓国政府は、国内企業が独自開発したAIファウンデーションモデル(※)を国防の基盤システムとして採用し、軍全体のAI転換、いわゆる「国防AX」を加速させる方針を示した。国家人工知能戦略委員会、科学技術情報通信省、国防省は合同で「国防AX政策懇談会」を開き、迅速な実装ロードマップを協議している。

    懇談会にはイム・ムニョン副委員長、ユ・ジェミョン科技情報通信第2次官、イ・ドゥヒ国防次官らが出席し、国家安全保障の観点からAI導入は不可欠との認識を共有した。幅広い領域にAIを段階投入し、軍の意思決定を高度化する考えだ。

    具体策として、コンピューティングインフラの拡充、政策的支援、先導事例の創出を同時並行で進める。2026年第1四半期には国防関連の公開データを精鋭開発チームへ提供し、モデル学習を加速させる。

    イム副委員長は国防AXを「国家AI行動計画の核心」と位置付け、政府横断の支援を明言。イ次官も「世界水準のAI能力を国防に拡張できればAI強国へ飛躍する」と述べ、国家戦略として推進する姿勢を鮮明にした。

    ※ファウンデーションモデル:大量データで事前学習した汎用AI基盤モデル。用途ごとに追加学習することで多様な業務へ応用でき、生成AIや高度分析の土台となる技術。

    技術主権と競争力向上、課題はコストと精度

    独自モデルを採用する最大の利点は、技術主権の確保にある。国産技術を用いることで海外製AIへの依存を減らすことで機密情報の流出リスクや供給制約を回避でき、軍事データを国内で完結して管理できる。

    同様の考え方にて防衛産業や半導体、クラウド分野への波及も期待され、産業競争力の底上げにつながる可能性が高いと考えられる。

    一方、軍事用途のAIは誤判定が直接的な安全保障リスクとなるため、極めて高い精度と耐障害性が求められる。巨額の計算資源投資や専門人材の確保も不可欠で、開発負担は小さくない。また、最悪の事態として、システムの導入と並行してオルタネイトとしての予備装備を準備しない場合に、サイバー攻撃の標的になり機能不全に陥る懸念も残る。

    イ・ドゥヒ氏の発言のように、政府は現在を「AI発展のゴールデンタイム」と捉える。民間の技術力と国家の予算を同時投入できる今こそが転換点との判断だ。

    国防を起点に実装が進めば、韓国は単なる利用国ではなく、AI安全保障のルール形成を担うハブへ進化する展望が開ける。

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