コナカ、生成AIでオーダースーツ選びを自動化 SUIT SELECT全店に提案アプリ導入

2026年1月31日、神奈川県横浜市のコナカは、SUIT SELECT全店舗で生成AIを活用したオーダー支援アプリ「AI 10 Clues」の提供を開始した。10の質問に答えるだけで最適な生地や付属品を自動提案し、購入時の“選び疲れ”を解消する業界初(コナカ社調べ)の仕組みである。
10問回答でAIが最適スーツを即時提案
同社が導入した「AI 10 Clues」は、オーダースーツ選びに伴う煩雑な意思決定を簡素化するための店頭アプリだ。
利用者は性別、年齢、身長、体型、用途、好みのシルエット、予算など10項目を入力するだけでよい。生成AIがそれらの情報を基に、生地やボタン、胴裏地、袖裏地まで含めた最適な組み合わせを一括でレコメンドする。
これまでのオーダーシステムでは数百種類の選択肢から一つずつ比較検討する必要があり、完成形の想像もしづらかった。特に小さな生地サンプルでは仕上がりが分からず、接客内容もスタッフの経験に左右されがちだったという。
新アプリは商品データと販売員のコーディネート知見を学習し、論理的かつ一貫性のある提案を実現する。
また追加機能として、顔写真を取り込むことでスーツを着用した自分の姿を画像生成し、その場で可視化する機能も備える。体験は各店舗のiPadで約30秒。来店直後でも利用可能で、短時間でも納得感のあるオーダーを完了できる環境が整った。
生成AIが生地から付属まで一貫提案する仕組みは業界初だとしている。
時短と標準化の利点、接客の個性は課題
最大のメリットは、意思決定の高速化と品質の平準化だと言える。忙しいビジネスパーソンでも短時間で最適解にたどり着け、販売員ごとの提案差も縮小できるシステムだ。データに基づく客観的なレコメンドは、初めてのオーダー客に安心感を与える効果も大きいと考えられる。
一方、AI主導が進みすぎれば提案が画一化し、接客の醍醐味である偶発的な発見や体験が失われる一面も考えられる。加えて、アルゴリズムの設計次第では好みの多様性を十分に拾えない可能性もあるだろう。
今後基準づくりをAIが担い、人が最終調整を行う協働モデルが確立すれば、店舗は「販売の場」から「スタイリング相談の場」へと進化するはずだ。
アパレル業界においても生成AIが購買体験そのものを再設計する潮流が本格化している。
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