サムスン、AI最適化プロジェクター「The Freestyle+」発表 CES 2026出展へ

2026年1月2日、サムスン電子はAI搭載ポータブルプロジェクター「The Freestyle+」を発表した。米ラスベガスで開催されるCES 2026に出展し、2026年上半期にかけて段階的な世界展開を進める。AIによる映像最適化を軸に、設置や調整の手間を大きく削減する狙いだ。
AIで投影面を選ばず自動調整する「The Freestyle+」
サムスン電子が発表した「The Freestyle+」は、初代モデルが打ち出した携帯性と柔軟な設置性を引き継ぎながら、AI機能を大幅に強化した新型ポータブルプロジェクターである。
同社は本機を、より手軽でパーソナライズされた視聴体験を提供する製品と位置づけている。
映像面の中核となるのが、投影環境に応じて映像を自動調整する「AI OptiScreen(※)」だ。投影面の形状や周囲光を解析し、ユーザーが細かな設定を行わなくても最適な表示を実現する。壁に向けて置くだけで視聴を開始できる手軽な体験を目指した設計となっている。
歪み補正は、平面だけでなく凹凸のある壁やコーナー、カーテン、斜めの面にも対応する。本体を動かしたり回転させたりした場合でもフォーカスを連続的に追従し、表示の安定性を高める点が特徴だ。
対応スクリーン使用時には画面サイズを自動調整し、壁の色や模様の影響を抑えるキャリブレーション機能も備える。
操作面では、AIアシスタント「Bixby」を含む複数のAIサービスを統合した「Vision AI Companion」を搭載するという。
音声による操作やコンテンツ制御の自然さを高めたとしている。音響面では360度スピーカーを内蔵し、同社のサウンドバーと連携する「Q-Symphony」にも対応する。
そのほか、Samsung TV Plusや各種動画配信サービス、Samsung Gaming Hubを内蔵し、外部機器なしで映像やゲームを楽しめる構成だ。
円筒形のコンパクトな筐体と180度回転構造により、壁や天井、床への投影を可能とし、輝度は430ISOルーメンと従来比で約2倍に向上したという。
利便性は飛躍、競争は激化 AIプロジェクターの次段階
The Freestyle+の最大のメリットは、設置や調整という従来のハードルをAIで取り払った点だろう。これにより、プロジェクター利用に不慣れな層も扱いやすくなり、リビングやアウトドアなど利用シーンの拡張が期待できる。
スマートテレビ並みの機能統合も、単体デバイスとしての価値を高める要素になりそうだ。
一方で、AI補正への依存度が高まるほど、環境認識の精度が体験品質を左右するリスクも生じる。照明条件や特殊な投影面では、必ずしも最適な結果が得られない可能性は残る。
市場全体では、各社がAI補正技術を競って強化しており、ポータブルプロジェクターは差別化が難しい段階に入りつつある。サムスンが提案する体験が新たな基準となるかどうかは、実使用での完成度と価格設定にかかっていると言える。











