NHK、AI裁判ドラマ「有罪、とAIは告げた」来春放送 芳根京子が新人判事役

2025年11月23日、NHKが制作したAIが司法判断に介入する世界を描く特集ドラマ「有罪、とAIは告げた」の放送が発表された。
2026年春にBSプレミアム4KとBSで放送予定で、主演は芳根京子が務める。
NHKがAI介入の裁判劇を始動、芳根京子が新任判事役に
NHKが制作を発表した新作ドラマ「有罪、とAIは告げた」は、司法分野にAIが本格導入されつつある近未来を舞台にする。
主人公は新人判事・高遠寺円で、芳根京子氏が演じる。円は証拠分析から判決文作成まで膨大な業務に追われる中、試験導入されるAI「法神(ほうしん)(※)」の検証役を任される設定だ。
「法神」は膨大な過去判例を取り込み、一瞬で判決案を提示する能力を持つとされる。
円は人の人生を左右する最終判断にAIが関与することへ警戒心を抱く。
劇中で扱われるのは、18歳の少年が父親を刺殺した事件だ。
退官間近の裁判官、檜葉が「法神」にデータを入力すると、AIは「死刑」という判決を導き出す。
この結果が裁判員制度を含む審理に影響を及ぼし、円や関係者は「真実をどう見極めるか」という根源的な問いに直面する。
芳根氏はコメントで「この物語が投げかける深い問いに強く惹かれました。」と語り、久々のNHKドラマ出演への期待を示した。
※法神:過去判例データをもとに判決文を自動生成するAI。判例検索AIや司法支援AIの概念を基にした劇中設定。
作品が突きつける“AIと人間”の距離 主演・芳根京子氏の演技にも注目
本作が提示するテーマはAI司法の是非という重い題材だが、ドラマとしては人間ドラマの厚みも際立つと予想する。
新人判事を演じる芳根京子氏は、AIに揺れる若手裁判官の葛藤を繊細に表現し、物語の緊張感を支える存在となるだろう。
また、AI「法神」が“判決をシュミレートする”という設定は、司法という専門領域に一般視聴者が入り込みやすいフックとして機能し得る。
社会派テーマでありながら、人物同士の対立や心理描写にも比重が置かれている可能性もあるため、エンタメ作品としても受け入れられやすいかもしれない。
2026年春の放送に向けて、NHKがどのようにAI時代の司法を映像化するか、そして芳根京子氏がどのような成長物語を見せるのか、注目したい。
芳根京子がAIと対峙する判事に 中山七里『有罪、とAIは告げた』NHKでドラマ化
関連記事:TBS、『VIVANT』続編で生成AI「Veo 3」を導入 放送業界初のJDLA賛助会員として新時代の映像制作へ
https://plus-web3.com/media/latestnews_1000_6048/











