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    京大でノーベル賞2教授がAIを語る 研究判断には人間が不可欠

    2025年11月10日、今年のノーベル生理学・医学賞に選ばれた坂口志文大阪大特任教授と化学賞に選ばれた北川進京都大特別教授が、京都大学で初めて対談した。両氏はAI活用の利便性を認めつつ、研究の本質には人間の判断が不可欠であると強調した。

    目次

    ノーベル賞受賞教授、AI活用も人間判断の重要性を強調

    坂口教授と北川教授は、ともに京都大学出身で、受賞決定後初めて公の場で顔を合わせた。研究分野でAIの導入が進んでいることについて、北川教授は有用としつつ「源流のところでは人間がまだまだ必要」と指摘した。

    坂口教授も、医療でのAI活用について触れつつ、「AIは使うものであって使われるものではない」と断言し、正確な診断支援には役立つが、研究で何が新しいか、何が重要かを決めるのは人間だと述べた。

    対談では若手研究者育成にも話題が及んだ。北川教授は、若い研究者が活躍できるよう「サポートするシステムづくりは大事」と述べ、坂口教授は留学者減少の現状に触れ、「もう少し積極的になってほしい」と語った。

    AIの利便性と同時に、人間の判断力や教育の重要性を確認する場となった。

    AI活用と人間判断の協働が研究の未来を切り拓く

    今回の対談は、AIが研究効率や成果向上に貢献する一方、判断や価値評価は人間が担う必要があることを示す場となった。

    Ai活用のメリットとして、膨大なデータ解析や文献調査の効率化が挙げられ、研究のスピードや精度向上が期待できる。

    一方、偏った学習結果や誤データが研究判断に影響を与える可能性があり、専門家による精査や倫理判断が不可欠である点がデメリットだ。

    今後はAIと人間が協働し、直感や価値判断を組み合わせることで、医療や化学分野の新たな発見や持続的なイノベーションにつながることが期待される。

    未来の研究環境は、人間の判断力とAI技術が相互補完する形で進化することとなるだろう。

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