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    マイクロソフト、「超知能」開発へ新組織 医療診断AIを3年内に実用化視野

    2025年11月6日、米マイクロソフトが特定分野で人間を大きく超える性能を備える「超知能」開発に向け、専任組織「MAI超知能チーム」を立ち上げたとロイターが報じた。まず医療診断領域に注力し、2〜3年以内の実用化を目指す。

    目次

    超人的な専門性能を持つAIを開発、医療診断から着手

    マイクロソフトは新たに「MAI超知能チーム」を設置し、人間の専門家を特定領域で上回る能力を持つAIの構築を目指す。

    プロジェクトを主導するのは、同社AI部門責任者のムスタファ・スレイマン氏であり、同氏は診断分野について「今後2〜3年で医療超知能の実現が視野に入っている」と述べたという。

    類似の取り組みはメタ・プラットフォームズや新興のSafe Superintelligence(SSI)などが着手しており、技術競争は加速している状況だ。

    同社はこの領域に「多額の資金」を投じる予定だとしている。
    さらにスレイマン氏は、医療以外にも、バッテリーの蓄電問題を解決するAIや分子を開発するAIのなどの専門モデルにも焦点をあてると述べた。

    診断精度向上と研究革新に期待、ただし安全性と信頼性が焦点に

    高度な医療診断AIが実用化すれば、地域医療の診断格差解消や、専門医不足の補完といった社会的メリットが大きい。特に、画像診断・初期判断・重症化予測といった業務はAIが最適化しやすく、患者の早期発見を促し、医療の質向上に寄与する可能性がある。
    また、分子設計や材料探索など研究開発サイクルの短縮につながれば、イノベーション速度は飛躍的に高まるだろう。

    一方で、超知能は「誤診時の責任範囲」「説明可能性(※)」「安全な利用基準」といった論点を避けて通れない。モデルがどのように判断に至ったかを説明できなければ、医療現場での信頼獲得は難しいだろう。
    また、性能が専門家を上回るほど、判断に対して人間が介入しにくくなるという逆説も生じうる。

    さらに、産業・学術領域においては、研究成果や知識生産の主体がAIに移ることで、人間の専門技能の育成機会が減少する懸念もある。

    今後鍵となるのは、技術的性能だけでなく、「どう統制し、どう説明し、どう社会に統合するか」という設計思想であると考えられる。

    ※説明可能性:AIがどのような根拠や処理過程を経て結論に至ったかを、人間が理解できる形で提示できる性質。医療や金融など高リスク領域で重視される。

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