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    LayerX、AI「領収書分割エージェント」をバクラク経費精算に実装

    2025年11月5日、株式会社LayerXはクラウド型経費精算システム「バクラク経費精算」において、複数枚の領収書をまとめて取り込めるAIエージェント機能「領収書分割エージェント」を提供開始した。

    目次

    複数枚の領収書をまとめて取り込み、AIが自動で分割・データ化

    「領収書分割エージェント」は、複数枚の領収書を一度に撮影またはスキャンするだけで、自動的に領収書を判別し、個別データとして反映するAIエージェント(※)機能である。

    利用方法は主に3つに分かれる。

    1つ目は「バクラク」スマートフォンアプリで複数枚をまとめて撮影する方法で、撮影後はAIが自動で分割・データ化する。従来のように領収書を1枚ずつ撮影する必要がなくなるため、出張後など、申請に領収書が集中する場面での負担軽減が期待できる。

    2つ目は、コピー機や複合機で領収書を並べて一括スキャンする方法で、ETCやタクシーなど、金額と日付が異なる類似領収書の処理に適する。

    3つ目は、台紙に貼り付けた領収書をそのままスキャンして取り込む方法で、紙運用を残したままデータ化したいケースに対応する。

    ※ AIエージェント:特定の業務プロセスを自動実行するAI機能。人手の介入を減らし、処理の標準化を図る役割を持つ。

    効率化の追い風となる一方、運用ルールの整理は不可欠か

    複数枚の領収書を自動処理できることは、企業のバックオフィス効率化を大きく前進させるだろう。作業時間が短縮されれば、従業員の事務的負担が減り、承認フローの遅延も抑えられそうだ。
    また、テレワーク環境下でも統一した提出方法を維持しやすく、組織全体のプロセス標準化にも寄与すると考えられる。

    一方で、AIによる判別精度は領収書の状態やフォーマットに左右されるため、完全自動化には限界も残るだろう。
    特に、手書き領収書や印字の薄れたレシートなどは、確認作業や手修正が発生する可能性がある。さらに、複数取り込みを前提とした運用に切り替えるには、社内ルールの整理やスキャン環境の統一といった事前設計が重要となることも見逃せない。

    とは言え、領収書取り込み工程そのものを削減するアプローチは、経費精算の「面倒さ」の改善に直結し得るものだ。

    今後は、AIの精度向上と周辺業務との連携が進むことで、バックオフィスの自動化はさらに加速すると見られる。

    LayerX プレスリリース

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