Yahoo!フリマ、LINEでAI査定開始 写真送信だけで相場価格を自動提案

2025年10月27日、LINEヤフーはフリマアプリ「Yahoo!フリマ」で、LINE公式アカウント上に商品画像を送信するだけで相場価格をAIが自動提案する新機能「らくらくAI査定」の提供を開始した。無料で利用可能だ。
画像を送るだけでAIが価格と説明文を提案 「らくらくAI査定」開始
LINEヤフーが提供を開始した「らくらくAI査定(※)」は、ユーザーが「Yahoo!フリマ」のLINE公式アカウントに査定したい商品の写真を送ると、AIが自動で相場価格やカテゴリ情報を提案する仕組みだ。
トークルーム下部の「らくらくAI査定」ボタンをタップし、カメラ撮影またはアルバムから画像を選択・送信すれば利用可能だ。
提案内容はそのままアプリ内の下書きとして保存され、AIが生成した商品説明文を基に出品手続きを続けることができる。
同社が実施したアンケートによると、「いくらで出品すればよいかわからない」と回答したユーザーは全体の33%に上った。
価格設定の難しさは出品をためらう理由の一つになると考えられるため、AIによる査定支援により、この課題の解消が期待される。
※AI査定:人工知能(AI)が画像を解析し、過去の取引データと照合して推定価格を提示する技術。出品者の主観を排し、客観的な市場価格を算出できる点が特徴。
AIが変えるCtoC取引の新常識 利便性と精度のバランスが鍵に
「らくらくAI査定」の導入は、ユーザー体験を大きく変える可能性を秘めている。
従来のように相場を調べる手間や説明文作成の負担を減らし、出品までの流れを一気に短縮できる点は明確なメリットだろう。
AIが過去の取引データを学習して提示する価格は一定の説得力を持つと考えられるため、初心者でも適正価格で販売を始めやすくなりそうだ。
一方で、画像認識の限界や照明条件による誤差など、AIによる誤査定リスクは残る。ま
た、価格提示の根拠が曖昧であれば、ユーザーの信頼性向上も今後の課題となるだろう。
AIが提示する価格が市場の流動性をどの程度反映しているかも注視すべきだ。
今後のフリマ市場は、AIが取引の補助から意思決定支援へ進化する段階に入ると考えられる。ユーザーとAIが協働するCtoC取引の新たなスタンダードが、ここから形成されていくかもしれない。
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