Google、NotebookLMに学習支援機能を複数追加 フラッシュカードやクイズで記憶を強化

2025年9月8日、米GoogleはAIノートサービス「NotebookLM」にフラッシュカードやクイズ機能を追加した。暗記や理解を助ける新機能は順次提供され、教育現場や個人学習での活用が期待される。
NotebookLMに暗記カード、クイズ、対話型学習を搭載
GoogleはAIノートサービス「NotebookLM」のアップデートを発表し、学習に直結する新機能を複数導入した。
まず、重要な用語を効率的に覚えるフラッシュカードと、教材に基づくカスタムクイズの自動生成が追加された。出題内容はトピックや難易度を設定可能で、正誤について出典付きの解説が添えられる。さらに、作成したカードやクイズはリンクで共有することができる。
加えて、ユーザーが質問しながら学べるラーニングガイド機能も順次提供される。これはNotebookLMが問題を段階的に分解し、ただ単純な回答を行うのではなく対話を通じて解説を行うことで理解を深める仕組みである。
このほか、資料の概要を音声で確認できる音声解説機能にはディベート形式が追加された。
取り込んだ資料からブリーフィング文書や学習ガイドを生成するレポート機能では、ブログ記事形式などの新たなデザインが選択可能になった。
さらに、OpenStaxとの連携による高品質なノートブックや、Google Classroomとの連携機能なども提供。NotebookLMは教育支援プラットフォームとしての完成度を高めつつある。
学習効率化の期待とAI依存への懸念
今回のアップデートは、学習体験の質を大きく変える可能性を秘めている。
例えば、フラッシュカードやクイズは受験勉強や資格試験に活用でき、学生にとって利便性が高い。出典付きの解説や共有機能は、企業研修やチーム学習においても有効で、教育とビジネス双方で用途が広がるだろう。
ラーニングガイドによる対話型学習は、従来の受動的な学びを能動的に変える仕組みとして注目される。
一方で、AIによる自動生成の内容が常に正確とは限らない点は課題である。教育現場での利用には、教師や学習者がAIの回答に対して疑いの目を持ちながら吟味する姿勢が不可欠だ。
誤情報や浅い理解に依存するリスクを避けるため、人間の監督と補完が求められるだろう。
NotebookLMがさらに普及すれば、学校教育から企業の人材育成まで幅広い分野で学習効率化が進むと考えられる。
ただし、AIに過度に依存することなく、適切な利用バランスを模索することが現時点でのAIの正しい活用方法と言えるだろう。











