アマゾン、オープンAIに最大500億ドル出資で協議 資金調達を巡る動きが浮上

米ロイター通信は、米アマゾン・ドット・コムが米オープンAIに対し、最大500億ドルの出資を行う方向で協議していると報じた。関係者によると、協議はまだ初期段階にあり、最終的な出資額などは確定していないという。
アマゾン、オープンAIへの出資協議が判明
2026年1月29日、ロイターが報じたところによるとアマゾンは、対話型AI「ChatGPT」を開発・提供するオープンAIに対し、最大500億ドル規模の出資を行う方向で協議を進めているという。
関係者によれば、協議はまだ初期段階にあり、最終的な出資額は確定していない。
この動きに先立ち、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、アマゾンのアンディ・ジャシーCEOがオープンAIのサム・アルトマンCEOと直接交渉していると報じていた。
仮に500億ドルの出資が実現すれば、現在進行中とされる最大1,000億ドル規模の資金調達において、アマゾンが最大の出資者になるとみられる。
オープンAIを巡っては、エヌビディアやマイクロソフトも出資を検討していると、米メディアのジ・インフォメーションが報じており、さらにソフトバンクグループが最大300億ドルの追加出資を協議中との情報もある。
アマゾンはまた、AI企業アンソロピックにも約80億ドルを出資している。
アマゾン出資協議が映す生成AIの分岐点
今回の協議が示す利点は、生成AI開発に不可欠な計算資源と資金面の制約が緩和される点にあるとみられる。
仮にアマゾンが大規模出資に踏み切れば、AWSと基盤モデルの結び付きが強まり、研究開発から商用展開までの速度が高まる可能性がある。
特に企業向けAIでは、導入障壁の低下が実装を後押しする展開も想定できる。
一方で、巨額資本が特定プレイヤーに集中する構造には懸念も残る。
複数の巨大企業が関与することで、技術開発の方向性が資本論理に左右されるおそれがあるほか、インフラと基盤モデルを同時に押さえる体制が強まれば、新興勢や研究機関が参入しづらくなる状況も生じかねない。
現時点では協議は初期段階とされ、今後の焦点は資本参加の深さに移ると考えられる。
財務投資にとどまるのか、計算資源の優先提供やサービス統合に踏み込むのかで、市場への影響は大きく変わるだろう。
数カ月は、競争環境と技術の自由度がどこまで保たれるかを見極める局面になりそうだ。
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