日本発L2「JasmyChain」が本番稼働 JASMYガス採用でAI×Web3基盤を提供

2026年1月17日、ジャスミーラボ株式会社は、日本発ブロックチェーン「JasmyChain」のメインネット移行が完了し、本番ネットワークとして稼働を開始したことを発表した。
テストネットでの検証を経て、実運用フェーズへ移行したという。
JasmyChain、Arbitrum Orbit基盤でメインネット始動
17日、ジャスミーラボは、Arbitrum Orbit(※1)をベースにしたEVM互換のLayer2ブロックチェーン「JasmyChain」のメインネット移行を完了し、本番ネットワークとしての稼働を開始した。
2025年8月に公開されたテストネットでの検証を経て、セキュリティやパフォーマンス、運用体制を強化したうえでの正式移行となる。
同チェーンは、Arbitrum Nitroスタックを用いたロールアップ型L2であり、Ethereumエコシステムとの高い互換性を維持しつつ、スループット向上と低コストな実行環境を目指す設計だ。
ガストークンにはJASMYを採用し、トランザクション実行と手数料支払いをJASMYのユーティリティとして直接接続する点が特徴となる。
テストネットでは、トランザクション集中時の安定性や手数料モデル、ピーク負荷時の挙動、ウォレット接続などのユーザー導線を重点的に検証してきた。
こうした実運用に近い評価を踏まえ、メインネット移行に伴い、ブロックエクスプローラーやウォレット連携、Ethereumからのブリッジ機能を順次提供を開始する予定だ。
また、同社は将来的にアカウントアブストラクション(AA)(※2)を見据え、ガス代スポンサードや企業向け機能の検討も進めている。
※1 Arbitrum Orbit/EVM互換性:Arbitrumが提供するL2構築基盤。
Ethereumと同じ開発言語やツールを使える点が特徴で、既存dAppsの移植性が高い。
※2 アカウントアブストラクション(AA):ウォレット操作やガス支払いを柔軟に設計できる仕組み。
日本発L2は実需を生み出せるか
今回発表された技術的構成と運用設計を踏まえると、JasmyChainが日本発のLayer2として、実際の利用を伴うエコシステムを構築できるかが次の焦点となりそうだ。
最大のメリットは、日本発トークンJASMYをガストークンに採用したJasmyChainが、検証段階を超えてメインネットとして稼働を開始した点にあると考えられる。
テストネットでの検証を経て実運用へ移行したことは、国内発L2として一定の技術的成熟を示すものになったと言える。
Ethereum互換性を維持しつつ、開発負荷を抑えた設計も評価材料となりそうだ。
一方で、ガストークンをJASMYに固定する構造は、価格変動が実行コストに直結するリスクを伴うとみられる。
特に企業や業務系ユースケースでは、コスト予測の難しさが導入判断の障壁となる可能性がある。
また、L2市場は競争が激化しており、標準的な技術構成だけでは差別化が難しい状況にある点も課題として残るだろう。
今後の焦点は、「日本発L2」という位置付けを、実利用を伴う価値へ転換できるかにあると考えられる。
アカウントアブストラクションを前提としたガス代スポンサードや企業向け機能が進展すれば、Web2に近いUXの実現が視野に入り、非暗号資産ユーザー層の取り込み余地は広がっていくだろう。
関連記事:
真盛がJANCTION検証ノードに参画 AI時代の基盤強化を狙う

山の手ホームズ、JANCTION検証ノード事業に参画 GPU共同運営で検証ノードネットワークを拡充












