マスク氏のxAI、7~9月期赤字14.6億ドルに拡大 売上は倍増

1月8日、イーロン・マスク氏率いる人工知能企業xAIが、2025年7~9月期に14億6000万ドルの赤字を計上したと報じられた。
売上は前期比でほぼ倍増したものの、AI開発を巡る投資負担が損失拡大につながったとされる。
xAI、7~9月期赤字が14億6000万ドルに拡大
8日、米実業家イーロン・マスク氏が率いる人工知能(AI)企業xAIの四半期業績について、ブルームバーグ・ニュースが内部資料を基に報じた。
同社は今週、総額200億ドルの資金調達を実施したと発表しており、当初目標の150億ドルを上回る資金を確保したとしている。
報道によると、xAIは2025年7~9月期に14億6000万ドルの純損失を計上した。
前期の4~6月期の赤字は10億ドルで、損失幅は一段と拡大した。一方、同期間の売上高は前期比でほぼ倍増し、1億0700万ドルに達したとされる。
内部資料では、2025年1~9月期の現金支出が計78億ドルに上ったことも示されており、AI開発を巡る投資規模の大きさが浮き彫りとなった。
ただし、ロイターはブルームバーグの報道内容をすぐには確認できなかった。
xAIはロイターのコメント要請に対し、「従来のメディアは嘘をつく」とのみ回答した。
xAIの成長戦略と持続性の行方
xAIにとって最大のメリットは、巨額資金を背景に計算資源と研究開発を継続できる点にあると考えられる。
生成AIでは性能向上のスピードが競争力を左右するため、短期的な赤字を許容して先行投資を行う戦略は合理的だろう。
売上が拡大している点も、市場需要が立ち上がりつつある兆しとみられる。
一方で、四半期で巨額赤字を計上する資金消費構造は持続性への懸念を残す。
市場環境が変化すれば、追加調達の難易度が高まる可能性もある。
情報開示の不透明さや強硬な対応姿勢は、投資家心理を冷やしかねないだろう。
今後は研究主導型の体制から、収益を安定的に生み出す事業構造へ移行できるかが焦点となりそうだ。
法人向けサービスやAPIなど継続課金モデルを確立できれば、巨額投資は成長戦略として正当化される可能性がある。
逆に収益化が遅れれば、評価は一段と厳しくなるだろう。
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