アイスタイル、@cosmeクチコミをAI分析 SaaS型「@cosme Copilot」提供開始

アイスタイルは、@cosmeに投稿されたクチコミデータをAIで解析し、商品評価やユーザー傾向、インサイトを可視化するSaaS型分析ツール「@cosme Copilot」を発表した。
クチコミ分析の効率化と高度化を図る。
@cosmeのクチコミをAIで解析、傾向やインサイトを可視化
美容系総合サイト「@cosme(アットコスメ)」を運営するアイスタイルは7日、SaaS型の次世代AI分析ツール「@cosme Copilot」を発表した。
本サービスは、@cosmeに投稿された膨大なクチコミデータをAIで解析し、商品評価やユーザー傾向を可視化する分析ツールである。
2014年以降に投稿されたデータを対象に、1件でもクチコミが存在する商品であれば分析が可能だ。
従来、化粧品ブランドではクチコミ調査に多大な工数がかかり、Excelへの転記や目視確認が担当者の負担となっていた。
同ツールは投稿時期、年齢、職業、肌質など多角的な条件でクチコミを抽出し、AIが要点を要約する機能を備える。
これまで手作業で収集・分析していた作業を、数秒で実行できる。
さらに、クチコミを基にしたペルソナを作成し、そのペルソナにチャット形式でヒアリングすることもできる。回答の根拠となったクチコミも、その場で参照可能だ。
また、頻出キーワードや共起語、ポジティブ・ネガティブ比率の可視化、時系列分析にも対応する。
アイスタイルは今後、@cosmeのメディア、EC、実店舗で蓄積してきた顧客データを統合した統合データ基盤(CDP)を活用し、データコンサルティングサービスを強化する方針を示している。
1月14日から東京ビッグサイトで開催されるCOSME Week 東京では、同ツールのデモ展示も予定されている。
クチコミ分析は「判断材料」から「意思決定基盤」へ
本件のメリットは、長年蓄積された@cosmeのクチコミ資産を、意思決定に直結する分析基盤へと昇華させた点にあると考えられる。
収集や要約をAIが担うことで、商品開発やマーケティングの初動判断は効率化され、ペルソナ生成やチャット型ヒアリングも定性調査の代替手段として活用が進む可能性がある。
時系列分析により、評価変化を捉えやすくなった点も一定の価値を持つだろう。
一方で、クチコミ特有の偏りは課題として残りそうだ。
発信意欲の高い層の声が中心となるため、全体像を過信すれば判断を誤る恐れもある。
AIによる可視化が進むほど、数値や要約結果が客観的な「正解」に見えやすくなり、短期的な評価変動や炎上を過度に重視するリスクも否定できない。
今後は、分析結果をどう位置づけ、他データとどう接続するかが焦点になると考えられる。
CDP活用が進展すれば、クチコミ分析は結果把握にとどまらず、仮説検証の起点として機能するかもしれない。
ECや実店舗データと連携することで、開発から販促、接客までを横断する意思決定基盤へと発展する可能性もありそうだ。
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