ネッツトヨタ富山、高岡市に生成AI活用の複合施設ディーラー構想

自動車販売を核に飲食やコワーキング、生成AI活用を組み合わせた複合施設型ディーラー構想が明らかになった。
ネッツトヨタ富山は、富山県高岡市で2027年秋の開業を予定し、地域の交流拠点化を目指す。
自動車販売を超える複合施設型ディーラー構想
7日、ネッツトヨタ富山は、富山県高岡市で複合施設型店舗を2027年秋に開業する予定だと発表した。
新店舗は、自動車販売・整備機能に加え、飲食店、ドッグサロン、インテリアギャラリーなどのテナント、コワーキングスペース、ドッグランを備える複合施設として計画されている。
建築設計は株式会社五割一分、建築工事は辻建設株式会社が請け負う。
同社は本施設について、自動車ディーラーの体験価値を、ハード(空間)×ソフト(イベント・サービス)×デジタル(生成AI・データ)の視点から再設計する取り組みだと位置付ける。
来店前の情報収集から購入検討、契約、アフターサービスに至るまで、顧客一人ひとりに寄り添った体験の提供を目指すとしている。
あわせて、自動車購入後に「仕方なく行く場所」とされがちなイメージを改め、「目的地として行きたくなる場所」や地域の「コミュニティ拠点」として、にぎわいの創出を図る。
地域共創型ビジネスとして問われる、複合ディーラーの持続性
本件の意義は、自動車ディーラーを単なる販売拠点から、飲食やコワーキングを内包する「地域共創型ビジネス」へ転換しようとしている点だろう。
日常的に立ち寄れる機能を組み込むことで来店動機が多層化し、生成AIやデータ活用によって顧客との接点を購入前後に限定しない関係構築が進む可能性がある。
人口減少が進む地方において、交流拠点として機能すれば、事業としての存在感も相対的に高まるとみられる。
一方で、こうした複合化はビジネスモデルの複雑化を伴うだろう。
異業種テナントを内包することで運営管理の難易度は上昇し、人材確保や品質維持、固定費負担といった課題が顕在化する恐れがある。
加えて、生成AIを活用する以上、個人情報の取り扱いやセキュリティ対応が不十分であれば、体験価値の向上がかえってリスクへ転じる可能性も否定できない。
今後、計画通りに開業へ至れば、「車を買う場所」という従来の枠組みを超えた地域密着型ディーラーの実像が示される見通しだ。
収益性と地域価値の両立に成功すれば、地方ディーラー再生の一つのモデルとして他地域へ波及する展開も考えられる。
反対に、事業としての持続性が確保できなければ、その限界もまた早期に可視化されるだろう。
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