Amazon、ウェアラブルAI「Bee」に新機能追加 会話から予定・メール作成へ

2026年1月5日、米Amazonは、ウェアラブルAIデバイス「Bee」の大型アップデートを発表した。
カレンダーやメール連携など4つの新機能を追加し、会話内容を起点に予定登録やメール作成など次の行動を支援する機能を拡充する。
Bee、大型更新で機能拡張
Amazonは5日、ウェアラブルAIデバイス「Bee」について、カレンダーやメール連携など新機能4種を追加すると明らかにした。
Beeは手首に装着するほか、衣服にクリップで留めて使用でき、ボタン操作で会話の記録を開始・停止する。
記録中はLEDが点灯し、動作を利用者が確認できるようにしている。
追加機能では、会話内容をもとにメール作成や予定登録を促す「アクション」機能を提供するほか、日々のやりとりから傾向を示す「デイリーインサイト」機能、発話した内容をメモとして残せる「ボイスメモ」機能、用途に応じた要約を作成する「テンプレート」機能も加える。
会話はリアルタイムに処理され、音声は保存しない仕様であるという。
内容は文字起こしと要約として扱われ、AmazonやBeeを含む第三者は、利用者が共有しない限りアクセスできないとしている。
また、利用者は、文字起こしや要約などの個人データをいつでも削除できる。
話から行動へ、AI体験は生活に溶け込むか
今回の機能拡張で評価できるのは、会話という曖昧で断片的な情報を、予定登録やメール作成といった具体的行動へ結び付ける導線を、日常利用の水準まで落とし込んだ点だ。
思考を整理する前段階の発話を拾い上げ、実務や生活の次の一手を提示する設計は、音声AIの役割を「応答」から「行動支援」へと押し広げる可能性を示している。
一方で、常時装着を前提とする点が心理的なハードルになる懸念は残る。
音声を保存しない設計や操作時のみ記録する仕様は示されているものの、「会話が解析され得る」という意識自体は完全には払拭されにくいだろう。
利用場面を選ぶ傾向が強まれば、結果として活用頻度が限定される可能性も否定できない。
今後は単体デバイスとしてではなく、家庭内外を横断するAI体験の一部として位置付けられるかが焦点となりそうだ。
自宅の音声デバイスと外出時のBeeが連携すれば、AIは端末依存の機能から生活全体に寄り添う存在へ移行していく可能性がある。
家庭と外出先をつなぐ体験がどこまで自然に成立するかによって、Beeが日常に根付くかどうかが決まるだろう。
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