株式会社Decoo、暗号資産ウォレットSaifyでヨッシースタンプのきせかえNFT第2弾

2025年12月25日、株式会社Decooは、きせかえ機能付き暗号資産ウォレットアプリ「Saify」において、きせかえNFTシリーズ第2弾としてクリエイター「ヨッシースタンプ」のきせかえNFTを「Saify Store」で販売開始した。
同社は「暗号資産をより身近に、楽しく」をコンセプトに掲げ、ウォレット画面を自分好みにカスタマイズできる体験を訴求している。
Saify、きせかえNFTシリーズ第2弾「ヨッシースタンプ」を販売開始
Decooは25日、同社が提供するきせかえ機能付き暗号資産ウォレット「Saify」において、きせかえNFTシリーズ第2弾の販売を開始したと発表した。
今回のコラボレーションでは、SNSを中心に高い知名度を持つクリエイター「ヨッシースタンプ」のキャラクターを用いた全12種のNFTが用意されている。
Saifyは、ウォレット画面を自分好みにカスタマイズできる「きせかえ機能」を特徴とし、従来のウォレットアプリの枠を超えた体験を提供するとしている。
同社によると第1弾の販売では、ウォレットを使う「楽しさ」に焦点を当てた設計が一定の支持を集めたとされ、今回の第2弾はその延長線上に位置づけられる。
ヨッシースタンプは、SNSを中心に人気を集め、幅広い世代から支持を集めているという。Decooは、暗号資産に馴染みのない人にも身近に感じてもらえる世界観に仕上げたとしている。
価格は1点500円に設定され、譲渡不可のNFT(※1)として購入者本人のウォレット上でのみ利用できる仕様となっている。
Saify自体は、シードフレーズ(※2)不要のバックアップ方式や取引シミュレーション機能を備え、操作面と安全面の両立を図っている。
同社は、きせかえNFTを通じて、暗号資産ウォレットをより身近に楽しめる体験を提供するとしている。
※1 NFT:ブロックチェーン上で発行・管理される非代替性トークン。
唯一性や所有権を証明でき、デジタルデータに希少性を付与する仕組みとして活用されている。
※2 シードフレーズ:暗号資産ウォレットの秘密鍵を復元するための英単語列。
きせかえNFTは定着装置となるか、体験価値の行方
本施策のメリットは、暗号資産ウォレットに対する心理的な距離を縮める導線として機能し得る点だろう。
親しみのあるキャラクターIPをUIに取り込むことで、技術や投資に不安を抱く層でも自然にアプリを起動する動機が生まれる可能性がある。
Web3サービスにおいて初期体験の設計は定着率を左右する要素であるため、その入口づくりとして一定の効果が期待できる。
一方で、きせかえNFTは体験価値が中心となるため、長期的な利用動機をどう維持するかは課題として残りそうだ。
装飾用途にとどまる場合、購入が一過性に終わる可能性も否定できない。
また、人気IPに依存した展開が続けば、権利調整やコスト負担が拡大し、柔軟なサービス展開を制約する懸念も考えられる。
今後は、きせかえ機能と実際のウォレット利用を結び付ける設計が鍵を握るだろう。
利用頻度や行動に応じてデザインが変化する仕組みが導入されれば、NFTは単なる装飾を超えた体験価値を持つ可能性がある。
暗号資産ウォレットが日常的に使われるアプリへ進化できるかを占う一つの指標として、今後のSaifyの試みにも注目したい。
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