Koigram、AI対話で恋愛傾向を可視化 自分だけのキャラ生成機能を公開

株式会社タップルが運営する国内向けマッチングアプリ「Koigram」は、AIとの対話を通じて性格や恋愛傾向を分析し、個人専用キャラクターを生成する新コンテンツ「Koiキャラメーカー」を公開した。
出会い前の相互理解を深め、ミスマッチの軽減を狙う。
Koigram、AI対話で性格・恋愛傾向を診断
23日、マッチングアプリ「Koigram」は、AIとの会話内容をもとに利用者の性格や恋愛傾向を分析し、専用キャラクターとして可視化する新コンテンツ「Koiキャラメーカー」を公開した。
診断はWeb上で完結し、生成されたキャラクターを通じて相性診断などを行える点が特徴である。
背景には、マッチングアプリが恋愛や結婚の主要な出会いの手段として定着する一方、プロフィール情報と実際の人柄にギャップが生じやすいという課題がある。
写真やプロフィール情報だけでは把握しにくい価値観や人柄を、AIとの対話内容に基づくキャラクターや診断結果として示し、早い段階で相互理解を深める狙いがある。
同社は、利用者が言語化しづらい個性や「ありのままの姿」を、親しみやすいキャラクターを通じて表現できるとしている。
運営元の株式会社タップルは、今後アプリ内実装も視野に入れ、機能拡張を検討しているという。
AIキャラ診断は出会いを変えるか 内面可視化がもたらす可能性と課題
本件のメリットとして考えられるのは、出会いの初期段階で生じやすい内面情報の不足を、一定程度補完できる点だろう。
AI対話を通じて価値観や思考傾向をキャラクターとして可視化する仕組みは、文章や写真だけでは把握しにくい人物像を直感的に共有する助けとなる可能性がある。
結果として、会話のきっかけを作りやすくなり、ミスマッチを早期に回避する効果も期待できそうだ。
一方で、AIによる診断は対話ログを基にした推定に過ぎず、個人の全体像を正確に表すものではないことには留意が必要だろう。
生成されたキャラクターが固定的な評価として受け取られれば、相手の理解を単純化し過ぎる恐れもある。
診断結果への依存が強まることで、かえって人となりを多面的に捉える姿勢が弱まる可能性も否定できない。
今後は、この機能がどこまで補助的な情報として位置付けられるかが焦点となりそうだ。
AIキャラクターを最終的な判断材料ではなく、対話を促す共通言語として活用できれば、出会いの体験設計そのものが変化する可能性がある。
機能拡張や運用次第では、マッチング前後のコミュニケーションを滑らかにする役割として定着していくことも考えられる。
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