山の手ホームズ、JANCTION検証ノード事業に参画 GPU共同運営で検証ノードネットワークを拡充

ジャスミーラボ株式会社は、独自Layer1ブロックチェーン「JANCTION」を支える検証ノード共同事業に、有限会社山の手ホームズが参画したと発表した。
GPUを活用した共同運営モデルを採用し、JANCTIONネットワークの信頼性・冗長性の向上や、検証ノードネットワークの拡充を図る。
山の手ホームズがJANCTION検証ノード共同事業に参画
ジャスミーラボは22日、同社が展開する独自Layer1ブロックチェーン「JANCTION」における検証ノード(※)共同事業に、山の手ホームズが新たに参画したと明らかにした。
本事業では、共同事業者がGPU検証ノードおよびストレージを自社資産として保有し、ノード構成設計や運用、監視、更新はジャスミーラボが一括して担う共同運営モデルを採用する。
JANCTIONの検証ノードは、一般的なバリデータのように計算処理そのものを担うのではなく、分散処理されたタスク結果の正当性を検証する役割に特化している。
GPUサーバーを活用することで、生成AIや大規模データ処理における検証を高速かつ一貫したルールで実行できる基盤を構築した。
今回の参画により、JANCTION検証ノードネットワークの拡充が進むとともに、複数の共同事業者が保有するGPUノードを分散配置することで、障害・災害に強い検証ネットワークの形成を目指す。
今後は、共同事業者とともに、現場の課題やニーズに根ざしたユースケース創出に取り組むとしている。
※検証ノード:分散処理やブロックチェーン上で実行されたタスク結果が正しいかを確認し、ネットワーク全体の信頼性を担保するノード(ネットワークに参加するコンピューター)。
検証ノードは“協力”から“価値創出”へ進むか
本件のメリットは、GPUという高価で専門性の高い計算資源を自社で保有しつつ、ブロックチェーン運用自体は外部に委ねられる点だろう。
AIや分散処理基盤への関与を段階的に進められる設計であり、検証ノードが計算ではなく正当性確認に特化している点も、生成AI時代の信頼性担保ニーズと親和性が高い構造とみられる。
一方で課題も想定できる。
GPUを資産として保有する以上、初期投資や維持管理コストは避けられず、検証ノード参加が直接的な業務成果に結び付かなければ、費用対効果の説明が難しくなる可能性がある。
検証という役割は成果が可視化されにくく、社内合意形成のハードルが高まる点は慎重に見極める必要がありそうだ。
今後は、JANCTIONの検証基盤が実務とどこまで接続できるかが焦点になると考えられる。
ノード拡充による冗長性確保の次段階として、現場データや業務知見と分散型GPU検証基盤が結び付けば、AI処理結果の信頼性証明や業界特化型ユースケースが生まれる可能性がある。
参加企業がノード提供にとどまらず、検証基盤を使った価値創出に踏み出せるかどうかが、今後の成否を左右するポイントとなりそうだ。
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