SBI証券、資産管理アプリ「SBI証券Plus」を26年春提供

2025年12月17日、SBI証券は新たな資産管理アプリ「SBI証券 Plus」を2026年春を目途に提供開始すると発表した。
保有資産の状況や内訳の可視化に加え、投資情報の確認やAIによるニュースまとめなどを通じ、日常的な投資体験の支援を図る。
SBI証券、資産管理・投資サポートの新アプリ「SBI証券Plus」を26年春目途に提供
SBI証券は、同社口座保有者向けに資産管理・投資サポートアプリ「SBI証券 Plus」を提供する計画を明らかにした。
保有資産の状況や内訳をひと目で確認できるほか、資産推移や配当なども把握しやすくする計画だ。
同社はこれまで各商品に取引専用アプリを用意してきた一方、「資産全体を手軽に確認したい」「もっと投資を身近に感じたい」といった声も多数あったという。
こうした声を踏まえ、新しい形の資産管理・投資サポートアプリとして開発している。
具体的には、日々の投資判断に役立つ機能として、AIによるニュースまとめなどを提供し、日常的に「見て、気づき、考える」投資体験を支援するという。
同社は2025年11月に国内初となる証券総合口座1,500万口座を達成した。
こうした規模を背景に、幅広い世代の資産形成をより一層支援する。
AI活用時代に問われる投資判断の在り方
本取り組みは、資産管理と情報取得を一体化させることで、投資行動を日常の確認行為へと近づけるだろう。
保有資産の可視化や推移の把握が容易になれば、短期的な売買よりも中長期の資産形成を意識する利用者が増えていく可能性がある。
投資を「構える行為」から「習慣」へ転換する役割を果たすことが期待できそうだ。
一方で、AIによるニュース要約や情報提示は、利便性の向上と引き換えに判断の画一化を招く懸念も否定できない。
提示された情報をそのまま受け取る利用者が増えれば、自ら考える余地が狭まり、相場急変時の対応力が弱まる可能性も想定できる。
情報が補助線にとどまるのか、判断を代替する存在になるのかが課題となりそうだ。
今後は、「SBI証券 Plus」が既存の取引アプリとどう役割分担し、連携を深めていくかが焦点になるとみられる。
外部サービスや家計管理、将来的なAIアドバイス機能との接続が進めば、投資行動全体を支える基盤へ発展するだろう。
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