Coincheckでのファンプラ(FPL)IEO、申込倍率9.06倍を公表

2025年11月7日、暗号資産取引所Coincheckは、IEO(Initial Exchange Offering)案件「ファンプラ(FPL)」の販売結果を公表した。
申込総額は約90.6億円、申込倍率は9.06倍を記録し、取引開始は11月11日である。
FPL販売が高倍率で完売 国内IEO市場の注目度を示す
Coincheckは、2025年10月21日から11月4日まで実施したファンプラ(ティッカーコード:FPL)のIEO(※)販売結果を発表した。
申込総額は90億5,890万円、申込倍率は9.06倍と公表された。
販売総額と販売手数料(消費税込み)の合計額(払込総額等)は10億8,000万円となった。申込口座数は28,523口座と公表された。
販売総数10万口のうち、28,523口が確定当選となり、残る71,477口が抽選対象となった。
抽選およびFPLの受け渡しは11月5日に実施され、取引所および販売所での取扱いは11月11日から順次開始される。
取引開始時には11時30分に板寄せ方式で注文受付を行い、正午から通常取引へ移行する。
Coincheckは、「Coincheckを通じて新しい価値交換を体験いただけるよう引き続き準備を進めてまいります」とコメントしている。
※IEO(Initial Exchange Offering):暗号資産取引所が発行体に代わってトークンを販売する資金調達手法。
Web3時代のエンタメ投資モデルの可能性
FPLの販売結果は、国内Web3資産市場の拡大と、エンタメ領域における新たな投資文化の形成を示す動きとみられる。
特にアーティストとファンの関係をトークンで可視化する仕組みは、従来のファンクラブやグッズ販売を超えた“体験型資産”としての価値を持つ可能性がある。
ファンが単なる支援者ではなく、経済圏の一員として参加できる点は、長期的なコミュニティ形成の促進にもつながりそうだ。
しかし、IEO市場全体が盛り上がる中で、短期的な価格変動や人気偏重によるリスクも無視できないだろう。
実需の裏付けが弱いまま投機的な動きが先行すれば、トークンの信頼性やプロジェクトの持続性に影響を及ぼすおそれがある。
今後は、Fanplaが進めるWeb3基盤の整備と、FPL保有者のエンゲージメント向上が成否を左右するとみられる。
FPLの運用モデルが安定し、実際のエンタメ体験と結びつけば、国内外で「ファントークン経済圏」の新潮流が形成される展開もあり得る。
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